【2023年版】3年生の「心と体」データ集
コロナ禍における規制がようやく緩和されつつある中、3年生になった子供たち。そんな今年度の新3年生をよりよく理解するための最新資料を集めました。記事内容を1枚のプリントとしてダウンロードできます。保護者会などでの配付資料にご活用ください。
目次
身長・体重
令和3年度の文部科学省「学校保健統計調査」によると、身長の平均値は平成6年度から13年度あたりをピークに、その後は横ばい傾向にあります。体重の平均値は平成18年度あたりからほぼ横ばいとなっています。
視力・むし歯
視力についての調査によると、1.0未満の子供の割合が3割を超えてくるのが3年生です。また、むし歯(う歯)の者の割合は、8歳が最も高くなっています。
■視力 1.0未満
■むし歯(う歯)
保護者が子供について気にかかっていること
公文教育研究会が2022年12月、小学校1~3年生の子供がいる世帯の母親1,000人、父親800人を対象に実施した「家庭学習についての調査」によると、保護者が子供について気にかかっていることは「子どもの友達関係」が35%、「子どもの学校での様子」が33.9%、「子どもの学校の成績(きちんと習得できているか)」が27.8%と上位3項目になりました。
■子供について気にかかっていること
インターネット
子供たちが安全にインターネットを利用できるよう指導するため、内閣府が毎年行っている「青少年のインターネット利用環境実態調査」の令和4年度の報告を見てみましょう。
■インターネットを利用している子供の割合(%)8歳
低学年が「利用しているインターネット機器」は多い順にテレビ、パソコン、タブレット、ゲーム機で(複数回答)、「インターネット利用内容」は “動画視聴” と “ゲーム”、次いで “勉強をする” が続きます。2年生からの変化としては特に “勉強をする” “検索する” の割合が増えており、家庭での学習や調べものにインターネットを活用している様子がうかがえます。
■子供のインターネットの利用内容(%)8歳
習い事
3年生の習い事では男女とも1年生と変わらず水泳が一番人気です。2位以下は男の子が “通信教育”、女の子が “音楽教室” と続きます。ただし、ここ数年、「習い事なし」の割合は上昇傾向にあります。
読書量
3年生はどのくらい読書しているでしょうか? 学研教育総合研究所による2022年9月の調査によると、1か月の平均読書量は2.9冊。男女別では男子が2.3冊、女子が3.4冊となっています。
調査を始めた2014年以降、例外もありつつもほぼ毎年減少しているひと月の読書量は、今回も最低冊数を更新しています。10冊以上読む子供の割合は11.5%となった一方、1冊も「読まない」子供の割合は33.0%となり、調査史上初の30%超えとなり、読書量の低減が明らかになっています。
おこづかい
3年生が自由に使える毎月のおこづかいの金額はどのくらいでしょうか? 平均では270.3円となり過去3年の平均値を下回ることとなりました。ただし、7割近くがまだ “もらっていない” と回答しています。いずれの項目も2年生からの大きな変化はありませんでした。
好きな教科・嫌いな教科
男女で差はあるものの、3年生全体では算数が「好き」で1位、国語が「嫌い」で1位となっています。女の子に関しては一番好きな教科は算数・国語・体育が同率で多く、嫌いな教科では算数がダントツのトップとなっています。男の子は好きな教科は算数、嫌いな教科は国語である割合が高く、国語に対する苦手意識がうかがえます。一方、嫌いな教科がないと答えた子供は3年生全体で32%だったのに対し、好きな教科がないと答えた子供は13%にとどまりました。
■好きな教科
■嫌いな教科
●この記事に限り、文章や画像を保護者会資料等の作成にご利用いただけます。
文/ルル 構成/浅原孝子 イラスト/藤井昌子、畠山きょうこ