小4算数「折れ線グラフ」指導アイデア《天気と気温の関係を考える》※理科との合科
執筆/横浜市立西富岡小学校教諭・純岡尚史
監修/文部科学省教科調査官・笠井健一、島根県立大学教授・齊藤一弥
目次
単元の展開
第1時 折れ線グラフの特徴や読み取り方を理解する。
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第2時 折れ線グラフの増加・減少、傾きに着目し、データの特徴を読み取る。
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第3時 折れ線グラフのかき方や読み取り方を理解する。
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第4時 波線を用いた折れ線グラフの表し方の工夫を考える。
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第5時(本時)折れ線グラフの特徴に着目し、データから読み取れる内容について考える。
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第6時 複数系列のグラフを読み取る。
本時のねらい
折れ線グラフから読み取れる変化の様子を、日常の事象と関連付けて捉えることができる。
評価規準
折れ線グラフの変化の特徴と具体的な事象とを結び付け、読み取れることと読み取れないことを根拠をもって考察している。(思考・判断・表現)
本時の展開
※理科との合科 4月25日と26日の○○市の天気と気温
晴れの日とくもり(雨)の日の1日の気温の変わり方には、どのような関係があるのだろうか。
晴れとくもり(雨)の日の一日の気温の変わり方のグラフを見て、気付いたことや疑問はありますか。
横軸は、3時間ごとの気温の変化を表していることが分かります。
どうして、3時から折れ線グラフがスタートしているのか、不思議に思いました。
4月25日の日の出が4時57分で、26日が4時56分なので、3時スタートになっているんだよ。
3時は、25日は14度で、26日は18度だから、くもりの日のほうの気温が始めは高いです。
25日よりも26日のくもりの日のほうが、気温が全体的に高いことが分かります。
違うと思います。グラフの縦軸をよく見ると、晴れの日は気温が30度まであるけど、くもりの日は25度までしかないなので、晴れの日のほうが高いです。
どのようなことに気を付けていけば、気温の変わり方の関係が分かりそうですか。
しっかりと、目盛りがいくつを表しているかを確認していくことが大切です。
晴れの日と雨の日の折れ線グラフを重ねて見ると、特徴がはっきりと見えてきそうです。
天気と気温も関係していそうです。
2つのグラフを重ねて、天気と気温の変化の関係について考え、説明しよう。
見通し
縦の目盛りをしっかりと読み取ることが大切だなあ。(方法の見通し)
晴れの日とくもりの日のグラフには、関係がありそうね。(解決の見通し)
気温と天気も、関係がありそう。(解決の見通し)
自力解決の様子
A つまずいている子
グラフの目盛りに着目しないで、天気と気温の特徴を考えている。
B 素朴に解いている子
晴れの日とくもりのグラフに着目し、それぞれの特徴を読み取っている。
C ねらい通り解いている子
晴れと雨の日のグラフを比較したり、天気と関連付けたりしながら関係を考察している。
学び合いの計画
第4学年の「折れ線グラフ」は、領域によって特徴や用い方、そのねらいが異なります。
イラスト/横井智美