良い伝統を受け継ぎ、責任を自覚できる「6年生を送る会」アイデア
6年生を送る会は、厳粛な雰囲気で行う〝○○式〞といった学校行事とは違い、子供たちの創意工夫を生かして計画される温かな児童会活動です。6年生にとっては卒業を強く実感でき、在校生のためにより良い姿を見せようと努力する活動に、5年生にとっては感謝を伝えて送り出すだけでなく、最高学年を受け継ぎ、責任と覚悟を養う活動に、それぞれしたいものです。
執筆/埼玉県公立小学校教諭・石原良介

目次
5年生から見た「6年生を送る会」
5年生にもたせたい意識
- 6年生に感謝の気持ちを伝える。
- 1~4年生をまとめるリーダーとなる。
- 5年生が中心となって会を創り上げる。

単学級の場合
児童会の計画に基づき、学年の出し物や感謝を伝える工夫について学級会で話し合うとよいでしょう。
複数学級の場合
学年の代表が中心となって考えをまとめ、計画を立てるとよいでしょう。
送る会実行委員会の組織例
・運営チーム
→テーマの設定や当日の運営を担当する。
・広報チーム
→放送や新聞を作成する等、当日までに全校児童の参加意欲を高める。
・出し物チーム
→5年生の出し物を考える。
・会場チーム
→会場の飾りつけ等を考え、作成する。
実行委員等の代表者だけが活動していては、5年生全体の成長につながりません。各チームの仕事についてみんなに協力を依頼するなど、全員を巻き込んで準備ができるようにしましょう。
5年生全員で役割を分担した活動例
・「6年生ありがとうソング」の作成
5年生全員で、1〜4年生全学級数分のグループを編成し、教えに行きます。
・縦割り班での「ありがとう色紙」の作成
縦割り班でお世話になった6年生に向け、班員のメッセージを集めた色紙を作成します。その班の6年生を表す漢字1字を考えて送る活動なども、5年生が下級生のまとめ役となって取り組むことのできる方法の1つです。