小2生活「見つけよう すてきな自分」指導アイデア

執筆/愛知県公立小学校教諭(愛知教育大学附属岡崎小学校教諭)・島崎信行
編集委員/前・文部科学省教科調査官・渋谷一典、文部科学省教科調査官・愛知淑徳大学准教授・加藤智、愛知県公立小学校校長・稲田あけみ

期待する子供の姿

知識及び技能の基礎

自分自身の生活や成長をふり返る活動を通して、自分が大きくなったこと、自分でできるようになったこと、役割が増えたことなどに気付く。

思考力、判断力、表現力等の基礎

自分自身の生活や成長をふり返る活動を通して、自分のことや支えてくれた人々について考えることができる。

学びに向かう力、人間性等

自分自身の生活や成長をふり返る活動を通して、自分の成長を喜び、さらに自分のことを知ろうとしたり、成長したいという願いをもったりする。

単元の流れ(10時間)

みんなのすてきを見付けよう(1時間+日常の活動)

  • 友達のすてきを見付け、伝え合う。

そうじの場面で

子供1「○○くんすごいな」子供2「○○くんは、ぞうきんがけをがんばっているね」

帰りの会で

子供「今日、○○さんがトイレのスリッパを揃えてくれていました」

自分のすてきを見付けよう(1時間)

  • 友達から自分のすてきなところを伝えてもらった感想を発表する。

評価規準等
友達や自分のよさに関心をもち、進んで見付けようとする。

※評価規準等の=知識・技能、=思考・判断・表現、=主体的に学習に取り組む態度の観点を示しています。

子供「みんなが、僕のいいところをたくさん見付けてくれてうれしかったです」

知りたいな すてきな自分(2時間+家庭でのインタビュー)

  • 自分の成長とそれを支える人々(家族、学校の先生、幼稚園・保育園の先生、地域の人)にインタビューをする。
子供「赤ちゃんのときの僕はどうだった?」母親「夜泣きが多かったのよ」
園の先生「かけっこが速くなったんだね。小学校でがんばったんだね」

評価規準等
役割が増えたことや内面的に成長したことなどに気付いている。

地域の方「大きくなったね。いつもあいさつをしてくれるから、1日気持ちがいいよ」

すてきなマイブックをつくろう(4時間)

  • 生まれてから、これまでの自分についてまとめた本を作る。
    ※本に限らず、紙芝居、絵本、すごろく、新聞など、子供たちの思いや願いに合わせ、表現の幅を広げる。
子供1「絵本にすると面白そうだね」子供2「それ、いいね」
子供「僕の成長をすごろくにしてみたらどうかな」

評価規準等
自分の成長を伝えるのに適した内容や方法があることに気付いている。
これまでの自分自身をふり返り、今の自分と比べながら、自分のよさを見付けている。

みんなのすてきなマイブックを紹介しよう(2時間)

  • 友達とマイブックの紹介をし合い、互いの成長を認め合う。
子供「なんと、前はできなかった鉄棒が、ようやくできたのです」
子供「できるようになった逆上がりのことを、4コマ漫画にしたよ」
子供1「逆上がりができるようになった。2マス進む」子供2「すごいね!」

評価規準等
自分の成長を支えてくれた人々の存在に気付いている。
友達や自分のことをもっと知りたいという思いをもって、友達とマイブックの紹介をし合っている。

活動のポイント1 
活動への意欲を高めるために

学習活動のなかだけでなく、「ステキはっけんポスト」のようにして、日常の活動のなかでの友達のよさやがんばりをカードに書き、紹介できる環境を整えることで、友達や自分のよさへの関心もふくらみます。

すてきはっけんポスト、みんなのすてきコーナー例

ポストに出された友達のよさは、「みんなのステキコーナー」のようにして、教室に掲示します。そうすることで友達や自分のよいところをいつでもふり返ることができます。

また、教室内にたくさんの「ステキ」があることは、温かな教室の雰囲気をつくることにつながります。

活動のポイント2 
さまざまな子供への支援として

学級には、多様な子供たちが在籍しています。伝え合う場を、子供の実態に応じて工夫することで、発表することへの抵抗感を和らげたり、自信をもって発表することへのステップとしたりすることができます。

ペアで

ペアで伝え合う様子

グループで

グループで伝え合う様子

全体で

全体で伝え合う様子

活動のポイント3 
子供の思考を深めるために

自分たちの成長を支えている人々については、複数の相手にインタビューをすることで、さまざまな視点で成長を感じることができ、子供の思考を深めることにつながります。

家族

祖父「よく虫取りに一緒に行ったね」子供「一緒に行ってくれて楽しかったよ。また行こうね」

学校の先生

先生「ひらがなが上手でしたよ」子供「漢字も書けるようになったよ」

幼稚園・保育園の先生

園の先生「幼稚園のときは、元気いっぱいに遊具で遊んでいたね」子供「今は、登り棒もできるよ」

地域の方

評価のポイント

(知識・技能)
自分自身の生活や成長をふり返る活動を通して、自分が大きくなったこと、自分でできるようになったこと、役割が増えたことなどに気付いている。

こんな場面で

子供たちの伝え合う場面

子供1「○○さんは、いつも一生懸命にそうじをがんばっているよ」子供2「そうだね」

マイブックをつくる場面で

子供「すごろくにすると楽しみながら紹介できるよ」
子供「紙芝居にすると見る人が分かりやすいね」

こんな子供を見とったら…

自分のすてきなところが見付けられない

友達からのコメントカードや普段の生活のなかでのがんばりを認める。

発表の内容に自信がもてない

子供の作った本や集めた資料を一緒にふり返る。

イラスト/高橋正輝

『教育技術小一小二』2022年2/3月号より

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