【係活動】二学期のふり返りを三学期の活動のまとめに生かす

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二学期の係活動は、一学期の経験を生かし、より自発的、自治的な活動になったことでしょう。教師が子供たちの様子を価値付けることも大切ですが、子供自身が活動のふり返りを行い、三学期の係活動のまとめに生かすことができるようにしましょう。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・杉本竜太

具体的に活動をふり返る

まずは自分で二学期の係活動をふり返ります。どんな活動をしてきたか、自分の役割はどんなことだったのかなどを具体的にふり返り、カードに記録します。このとき、活動時の写真や動画、成果物(新聞係なら新聞、飾り係なら教室の飾りなど)を見ながら行うと、そのときがんばったことや工夫したことを詳しく思い出すことができます。

ふり返りの視点を工夫する

活動をふり返るときの視点も大切です。どんな活動をしたかという「何を」はもちろん、どのような工夫をしたかという「どのように」という視点でふり返るようにすると、同じ係でも質が高まっていることを実感することができます。

ふり返りの視点を工夫する

  • どんな活動をしたか
  • どんな工夫をしたか
  • 計画的に続けて活動できたか
  • 友達と協力できたか
  • めあてはどのくらい達成できたか
  • できるようになったこと

また、係活動は工夫することも大切ですが、継続的に活動することや、友達と協力して活動することも大切です。ふり返りの視点の中に、「計画的に続けて」や「友達と協力」という視点を入れるのもよいでしょう。

学級目標を基に係の再編成を

二学期のふり返りを生かして、三学期の係活動の再編成をします。これまでは、子供たちのやりたい活動から係をつくり、活動を進めてきましたが、学年末は「学級のために役立つ活動」を意識して、学級で活動内容をよく話し合ってから再編成を行うことができるようにします。

係同士の連携ができるように

すべての係ではありませんが、他の係と協力して活動をつくりあげる係も出てくるでしょう。

係同士で協力して活動をつくることは、「もっと楽しい活動になる」「互いの係で楽しさを共有できる」というよさがあります。それぞれの係の強みを生かしながら、チームで活動をパワーアップしていくことができます。

このような経験を中学年ですることで、高学年の係活動や委員会での活動に生かしていくことができるでしょう。

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2021年12/1月号より

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