充実した係活動のポイント-活動計画と活動記録

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二学期の係活動は、子供たちが活動を進めることに慣れてきたからこその工夫が必要です。これまでの経験のなかでよかったことを発展させ、課題となることを解決するように活動できるようにしましょう。そして、各係の活動が充実したものになるように「活動計画」をつくることが、一つのポイントになります。小集団で活動するためにどのような活動計画をつくったらよいかを見ていきましょう。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・源憲一

子供たちが活動計画をつくるために

小集団で活動する係活動。子供が自分たちで話し合って活動を計画していきます。例えば、次のようなことを話し合って決めるとよいことを事前に指導しておきましょう。

・「何を」
・「だれが」
・「いつまでにするのか」

活動の記録を生かして…、夢のコラボ

活動の記録を残すよさには、次のような点があります。

・計画的に活動するため
・それまでの活動をふり返るため
・次の活動に反省を生かすため
・他の係の活動の様子が分かるため

記録の残し方には、さまざまな方法が考えられます。ファイルに記録用紙を綴じたり、掲示板に画用紙を設置して貼ったりすることができます。

透明なクリアファイルを掲示板に設置し、ポケットのようにして入れていくと、過去の記録を一枚ずつ取り出すということもできます。

また、活動計画や記録が掲示してあったり、各係からの活動を伝える時間を設定したりして、互いの活動を知り合うことができると、係と係でコラボした活動が生まれることもあります。

係同士がコラボした活動は、学級生活をさらに豊かにします。

時間を確保する

授業としての学級活動の時間は限られています。そこで学級活動の時間以外に、係活動の時間を確保する工夫をしましょう。どの係にも共通して必要なのは、計画(計画の確認)とふり返りの活動です。この時間を朝の会のコーナーに組み込むなど、学級の実情に応じて工夫しましょう。

係活動は日常の学校生活の充実と向上をめざすものなので、計画したことを実践するのは、休み時間をはじめとした日常の学校生活の中になるでしょう。子供たちにとって無理のない活動時間になるよう配慮しましょう。

※学校や学年によって日常の学校生活の時程などが決められていることもあるでしょう。学校や学年の先生と相談して時間を設定するようにしましょう。

<教師の関わり方>
子供たちが係活動を実践している場面では、
・計画通りに活動できているか
・メンバー内の人間関係は安定しているか

の2点を主に気を付けて見ていきましょう。活動している様子や活動の記録から実態を把握し、活動の見直しや問題が起こったときの解決まで、教師は積極的かつ適切な関わり方で指導しましょう。

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2021年10/11月号より

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