静と動のバランスを考えた時間割で、授業が生き生き!
今日の一日の時間割は、どのようなものでしたか? 子供たちは生き生きと、楽しく過ごすことができたでしょうか?
執筆/神奈川県公立小学校教諭・源憲一
目次
夢の時間割
下の時間割を見てみましょう。
実技を伴う教科などを好む子供にとっては、楽しく過ごせそうな時間割です。しかし一日を過ごしてみると、「なんだか今日は疲れたな」と思うかもしれません。
よく見てみると、特別教室への移動が多かったり、活動場面(時間)が長かったりするかもしれません。
座って学習、体を動かして学習
教科学習には教室で席に座って学習することが多い教科、体を動かすなど活動中心の教科があります。
一日の時間割を組むときには、上記の時間割のような、実技が中心になることの多い教科などを続けるのではなく、席に座って学習する授業もバランスよく組み込んでみてはいかがでしょうか。反対にずっと座って学習を続けることも、子供たちにとっては意外と疲れるものです。
例えば下のような時間割は、座って学習する授業と、活動中心の授業とを組み合わせています。
※特別教室の割当は学校全体で決まっていると思います。その割当は守り、できる限りバランスよく時間割を決めましょう。
また、朝のほうが頭がすっきりしている子供もいるので、よく考える内容の授業は、午前中(できれば1、2時間目)に行うのも一つの考え方です。
一時間の授業中でもメリハリを
一時間の授業の中でも、ずっと考えっぱなしずっと活動しっぱなしでは、子供の集中力はなかなか続きません。「静かに話を聞く場面」「自分でじっくり考える場面」「友達の意見を聞き、自分の意見を話す場面」「友達と一緒に活動する場面「静かに一時間の授業をふり返り、自分の学びを見つめる場面」と、45分間の中でも場面ごとに展開を考えると、子供の集中力が続き、一人ひとりの学びを保障することもできます。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年10/11月号より