小三・小四の係活動 二学期パワーアップ大作戦!
中学年は、自分の得意なことを生かして係活動の楽しさを感じる時期です。学級生活をよりよくするために行ってきた、子供たちの自治的、自発的な活動を価値付けし、二学期につなげられるようにしましょう。自分の所属していた係で、何が具体的にできるようになったのか、一人ひとりが活動をふり返ることが大切です。そして、自分たちの成長に気付き、「二学期は、さらにがんばるぞ」「もっとこんなことをしたいな」などという気持ちにつなげていきたいものです。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・西田あすか

目次
二学期の係を決める
一学期の係活動をふり返る
学級として
係ごとにカードを送り合ったり、学級目標をふり返ったりしながら、それぞれの係の活動が、学級生活をより楽しく、より充実してきたことを実感できるようにしていきます。そして、「学級のみんなの力でよりよくすることができたね」と教師が価値付けしていきましょう。
係ごとのふり返りカードや、係同士で評価し合ったものは掲示したり、成果や課題をまとめたりして、二学期の活動につなげられるようにしましょう。
個人として
係活動の楽しさだけではなく、「自分がクラスのためにこんなことができたな」という充実感をもち、学級への所属感を強めることが大切です。そのために、係発表会やふり返りカードを生かして、一人ひとりができたことを認識できるようにしましょう。また、係活動計画表や役割分担の表などを見返し、具体的な話合いになるようにするとよいでしょう。

どんな係があったらよいか話し合う
一学期の係活動の経験やふり返りを思い出し、一学期と同じ係でよいのか見直し、「こんな活動をすると、もっとクラスがよくなる」と思うことを話し合います。一学期の活動のふり返りから、創意工夫の難しかった係活動は、日直の仕事にするなど、当番活動に位置付けていきます。
係活動と当番活動を明確に整理し、活動の意義を確かめることも大切です。創意工夫し、発展した活動になると、係活動の質も向上します。
話合いの充実のために事前にできそうな活動例
上学年の活動を参考にする
三年生では、活動経験が少ないため、どんな係があったらよいか、アイデアをもっていないことも考えられます。そのため、上学年の活動を参考にするとよいでしょう。インタビューをしたり、教室の掲示物を見せてもらったりして、自分たちの活動に生かしていけるようにします。担当の先生と事前に打ち合わせをし、いつでも教えてもらえるという環境を整えておくとよいでしょう。

おためしウイークを実施する
二学期に必要な係を決める前に、実際に活動をしてみる「おためし期間」を設けてもよいでしょう。経験をしていないと根拠を基に話し合うことはできません。
また、いろいろな係を経験することにより、活動の幅が広がり、新たに楽しさを見出すこともできます。そのとき、名前マグネットなどで、所属している係を明確にしたり、おためしメンバーで役割分担をしたりするなど、準備の時間も大切にしていきましょう。

所属を決める
「自分はどんな活動をしたいか」をよく考えてから、所属を決められるようにしましょう。場合によっては、一学期と同じ係を希望することもあります。一学期の経験やおためし期間などの経験を基に、活動のアイデアなどをクラスで共有しておくと、一人ひとりが具体的にイメージして所属を決めることができます。