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意外!教師が知っておきたい「保護者の思考回路」とは

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独自のネットワークで、全国の様々なタイプの母親たちに調査を実施! そこから見えてきた保護者の本音や学校への思いをお伝えします。不思議に思っていたこと、誤解していたことが理解できるかもしれません。保護者との良い関係の第一歩は、まず知ることから。

注目「一人一人をちゃんと見てほしい」要望「勉強の教え方うまいはず」「先生ならちゃんと相談に乗ってくれるはず」期待「子育てを一緒にしてくれる頼りになる存在」「子どもの教育のプロフェッショナル」「休み時間には遊んでくれるのが良い先生」

親も、教師も・・・

「どんなに忙しくたって、親(保護者)なんだから、子どものために少しの時間を割くのは、当たり前でしょう」

というのが、先生たちの思考回路。
対して、保護者は、上図のように、

「先生なんだから、一人ひとりの子どもに丁寧に寄り添ってくれて、上手に勉強を教えてくれるのが、当たり前でしょう」

と思っています。

そんなふうに思われたら、先生としては、
「そうは言っても、一人で約30人の子どもたちの面倒を見るって大変なんです。限界があります」
と言いたくなってしまいますが、決して、そうは言いません。実際に、保護者の方にお伝えする言葉は、きっと
「一人ひとりを大切にして、精一杯、教育活動に精進して参ります」
といったところでしょうか。保護者も、実は同じなんです。先生に、
「しょうがない親だなあ」
と思われたくなくて、微笑みを浮かべながら、決して口にはしない本音を、心の奥に隠しているのです・・・。

保護者は意外と! 学校に忠実で遠慮気味

「保護者会で、資料に“鉛筆はBを”と書いてあるから、2Bはダメだと思っていました」

・「ペットボトルを持ってこいと言われたので、欲しくもないのに炭酸飲料を買いました」

・「バケツ稲を作るバケツのサイズが指定され、近所のホームセンターへ行ったら、同じサイズのバケツだけ売り切れていて、遠くまで車を走らせて調達しました」

教師「明日、いちごパックを持ってきてください」 スーパーにて 親A「あら?」親B「あなたも」 親C「出遅れた~。駅の向こうのスーパーにも行ってみよう」 残業で遅くに帰宅 子D「ママ、用意する物はいちごパック」 親E「今更無理よ……」 翌朝 教師「いちごパック出して~」 子D「忘れました」

このように、学校のお達しに忠実であることは保護者の常。多くの子どもが涼しい顔で持ってくる学習用具の裏には、数々の保護者の努力とドラマが隠れているのです。また、先生たちの知らないところでこんな配慮や葛藤もあるようです。

「忘れ物を学校の休み時間に合わせて届けるために、仕事や予定をずらします」

・「『連絡は必ず連絡帳で』と言われているので、必要なときでも電話していいのか、迷います」

・「『学校公開以外も、いつでも見学どうぞ』って言うけど、ホントに行っていいのかな・・・」

・「うちの子の運動会のかけっこの順位、納得いかなかったけど、モンスターペアレントと思われたくないから泣き寝入りしました」

・ 「1年生の頃は、先生に相談するのも『うるさい親だと思われるかも』と躊躇していました」

授業中に忘れ物を届ける保護者

要求の強い保護者の陰で、このように学校に遠慮している保護者が多数いることも見落とせない事実なのです。

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