教師として知っておきたい「分離礼」(正式な礼の仕方)

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元東京都公立小学校校長

清水弘美

高学年は、委員会活動、クラブ活動や異年齢交流活動など、学級の外で頑張ることが増え、徐々に高学年の顔になってきます。4月から始まった新しい学級はシステムが定着し、安定してくるこの時期に、子供たちに正式な礼の仕方=「分離礼」を指導し、所作で褒められる体験ができるように導くとよいでしょう。

執筆/東京都公立小学校校長・清水弘美

挨拶
写真/PIXTA

正式な礼の仕方「分離礼」を指導する

儀式的行事のときに、子供たちに正式な礼の仕方を指導しましょう。それは「分離礼」です。「語先後礼」(ごせんごれい)というところもあります。あいさつの言葉を先に言い、後から丁寧に礼をするということで、言葉と行動を分離しているので、分離礼といいます。

日常の簡単な礼ならば、あいさつを言いながら礼を行う「同時礼」でもかまいませんが、相手にきちんと気持ちを伝えたいときは分離礼ができると、改まった感じが伝わります。

分離礼
丁寧な礼の所作

儀式的行事には地域の方も参加することが多いので、子供たちに分離礼を指導しておくとよいでしょう。特に卒業式では、子供たちが丁寧に分離礼をすることができると、地域の方からお褒めの言葉をいただくことが多く、子供たちに所作で褒められる体験をさせてやるのも儀式的行事での指導の1つです。

全校朝会も儀式的行事です。朝会のたびに少しずつ指導していくと、大きな儀式的行事のときに役立ちます。また、各学級の朝や帰りのあいさつでも分離礼を取り入れると、学校として統一感が取れ、落ち着いた学級経営に役立ちます。

『教育技術 小五小六』2019年7/8月号より

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