クラス中、感謝の気持ちで いっぱいに! 年度末の学級経営
一年の節目にクラスで話し合い、話題にするだけで、自然と感謝の気持ちが湧いて出てくるはず。感謝の気持ちを育み、今後の成長につなげていきましょう。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・佐々木陽子

目次
感謝の心をもとう!
この時期になると学習や生活をふり返り、一年間でどのような成長があったのかを話し合う時間をもちます。その中で自分自身のことはもちろん、自分の周囲の人たちにもスポットを当ててふり返ることが大切です。
視野を広げてふり返ることで、周囲の人への感謝の気持ちが生まれます。
人は、一人では生きていけません。当たり前の話なのですが、周囲の人々の支えや思いやりなどがあってこそ、安心して楽しく過ごせるのです。
だからと言って、「感謝しなさい」と強制しているわけではありません。
一年の節目にクラスで話し合い、話題にするだけで、自然と感謝の気持ちが湧いて出てくるはずです。感謝の気持ちを育み、今後の成長につなげていきましょう。
感謝の気持ちを形にする
1 六年生を送る会
3月に六年生を送る会の企画や準備をする学校もあると思います。
クラスや学年で、どんな出し物やプレゼントをするのか話し合い、スムーズに準備を進めていきましょう。
2 クラスや学年でのイベント
自分たちで思い出に残るイベントを企画しましょう。テーマは「ありがとうを伝えよう」など視点を絞ると、企画や準備、表現の仕方がスムーズにまとまります。一年の締めくくりにふさわしい会にしましょう。

3 先生から子供たちへプレゼント
修了式の日に担任の先生から一人ひとりへ、メッセージをプレゼントするのもよいですね。サプライズでビデオやお手紙などで気持ちを伝えると、クラス中が温かな雰囲気に包まれます。
4 保護者へ感謝を伝える
クラスを一年間無事に終えることができるのも、保護者の協力や理解があってこそです。保護者会で子供たちの成長を動画で上映したり、子供から保護者に宛てたお手紙を渡したりします。
そのうえで、改めて担任から保護者の皆様に感謝の気持ちを伝えていきましょう。

また、最後の保護者会は担任からの一方的な話で終わらせずに、保護者の皆様一人ひとりからも一年間をふり返ってもらい、今だから話せる大変だったことや成長を感じたことなど、ざっくばらんに話す時間を設けます。保護者も感謝の気持ちでいっぱいになりますね。