2月の学級担任実務
2月は学年末に向けて、1年間をふり返り、まとめに向かう大切な時期です。学習面のふり返りはもちろん、懇親会や通知表の作成、学級納めの準備など、3月になってから慌てないように、この時期から、しっかり計画しておきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・源 憲一
目次
①学年末に向けて
教科など、学習のまとめ
各教科などの年間の学習のふり返りとまとめを行います。子供一人ひとりが、自分ができるようになったことを実感できるようなふり返りと、生活科のワークシートや作品を一つにまとめるなど、形に残るようなまとめをしましょう。資質・能力がしっかり身に付いているかを見とり、個に応じた支援を行うことも忘れずに。
学級集団として
3月になって慌ててふり返りをすると、あっという間に年度末を迎えてしまいます。子供も教師も見通しをもつことが大切です。学級目標に対して、学級として、個人としてのふり返りを行い、思い出かるたやDVD作り、学級文集作りなどを行うとよいです。
②学年末懇談会の準備
内容の確認と資料作成
1年間の成長を伝えるための資料の準備や、話す内容の整理・確認をしておきましょう。次の学年に向けて、およその年間予定や持ち物の準備などの見通しについても伝えるようにします。
掲示物などの環境整備
教室や廊下の掲示物が全員分掲示されているか、確認しましょう。子供が書いた文章などに、誤字脱字がないかも確認しましょう。
※感染症予防のため、学校での懇談会が実施されない場合、学級だよりを使った「紙面懇談会」を行うことも考えられます。
③通知表の作成
評価資料の作成
単元ごとなどの評価資料を整理し、総括として学期末の評価をしましょう。三学期の内容だけでなく、年間を通しての成長についても評価します。評価の観点や規準については、学年間でよく話し合って確認しましょう。
所見の検討
一人ひとりの学習の様子から、努力したことや成長したことを具体的に書きます。また、今後の成長につながるように、課題についての改善策とともに伝えることが大切です。
学年末なので、次の学年で期待することを書き添えるのもよいでしょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2021年2月号より