【小5小6】子供たち主催の「人権集会」を開くポイント(人権週間)

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12月の第1週目は、「人権週間」です。学校の子供たち一人ひとりが人権について考えられるような取組を考えてみましょう。

執筆/福岡県公立小学校教諭・柳井文陽

子供たち主催の人権集会をしよう

子供たちが自分たちで行う「人権集会」を開いてみよう

12月の第1週目は、「人権週間」です。これは1950年10日の世界人権宣言採択を記念して、人権を大切にするために政府が定めた期間です。

この「人権週間」に、人権について子供たち一人ひとりが考えられるような取組を工夫したいものです。

学校行事として行う人権集会を、5、6年生を中心とした代表委員会主催の「人権集会」として企画してみましょう。子供たちが、自分たちで「人権集会」を企画、運営することを通して、学校全体の人権意識は大きく向上するはずです。

集会の原案をつくってみよう

人権集会の原案(例)

人権集会の原案(例)
人権集会の原案(例)

具体的にどのような集会にするか、委員会活動の時間に話し合って原案をつくりましょう。その際、上記の原案例を参考にしたり、前年度の原案があれば、それをもとにしたりして話し合うと、活動がスムーズに進みます。

最初に「どんな集会にしたいか」を教師は子供たちに考えさせながら、提案理由やめあてを作成させてみましょう。

どんな人権集会がいいか話し合う子供たち

教師は、子供たちに必要に応じて助言を加えながら、後ろから支えましょう。

プログラムの計画を立てよう

プログラムを、前半(人権教育担当、ゲストティーチャー等による人権についての学習)と後半(子供たちが中心となった取組)に分けて行うと、学習に深まりが出ます。例えば、前半に人権教育担当のお話と6年生の修学旅行の報告発表(平和学習)を行い、後半に子供が中心となった、人権について考える寸劇とレクリエーションを行うといった活動も考えられます。

各委員会で仕事分担をしよう

子供たちが中心となって運営できるようにするためにも、委員長同士で話し合って全員で役割を分担するようにしましょう。

また、どんなものを準備するのか工夫すると、集会が盛り上がります。

役割分担の例

  • 全校の歌
  • めあての作成
  • 司会・運営
  • 集会のプログラム作成 など

レクリエーションを入れてみよう

いろんな人たちとかかわりあうことで仲良くなれるレクリエーションを集会の中で行いましょう。

活動を通して、一人ひとりが楽しみながらみんなの絆が強められていきます。

レクリエーションの例

①アブラハムの子

「アブラハムの子」の歌に合わせてみんなで踊ります。1年生から6年生までみんなが楽しめる定番のレクリエーションです。私の学校では体育委員会さんが中心に行ってくれました。

②もうじゅうがりに行こうよ

司会の子が言った動物の名前の文字の数だけ、人を集めて座るレクリエーションです(ライオンならば4文字なので、4人で座る)。

「もうじゅうがりに行こうよ!」「もうじゅうがりに行こうよ!」と声を出すので、とても盛り上がります。

③じゃんけん列車

「かもつれっしゃ」の歌に合わせて進み、「つもうよ にもつ がっちゃん」の歌詞のところで出会った人とじゃんけんをします。負けた人 は、勝った人の後ろに連結します。最後まで勝 ち残ると、優勝です。

会場での並び方を工夫してみよう!
集会を通して異学年の子供たちのかかわりが深まるように並べ方を工夫してみましょう。
学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」(文部科学省)を参考に感染予防に配慮しながら工夫をしましょう。

イラスト/菅原清貴

『教育技術 小五小六』2020年12月号より

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