小6社会「長く続いた戦争と人々のくらし」指導アイデア

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執筆/埼玉県公立小学校教諭・武藤晃広
編集委員/文部科学省教科調査官・小倉勝登

目標

我が国の歴史上の主な事象について、世の中の様子、代表的な文化遺産に着目して、地図や年表などの資料で調べ、表現することを通して日中戦争や我が国に関わる第二次世界大戦などを手掛かりに、我が国と中国との戦いが全面化したことや、連合国との戦いによる敗戦、広島・長崎への原爆投下など大きな被害を受けたことなどを理解できるようにする。

学習の流れ (6時間扱い)

問題をつくる(1時間)

○ 東京都の写真や年表を基に話し合い、学習問題をつくる。

〈学習問題〉
戦争はどのように広がり、日本の社会や人々の暮らしをどのように変化させたのだろうか?

○ 学習問題に対する予想をし、学習計画を立てる。

追究する(4時間)

○ 戦争の始まりや拡大、日本の国際的な立場の変化について調べる。
○ 当時の社会の様子や戦時下の人々の暮らしについて調べる。
○ 戦争の被害や戦争の終わりについて調べる。

まとめる(1時間)

○ 調べたことを基に、学習問題に対する考えをまとめる。

導入の工夫

写真を比べて気付いたことを出し合い、当時の年表を合わせて確認することで、学習問題をつくるようにします。

東京都の様子の変化(戦争前・戦争後)

この写真は東京都の様子の変化を表した写真です。気が付いたことはありますか?

2つ目の写真は、建物が壊れている!何があったんだろう?

戦争後の年表

年表には空襲や原爆投下ものっているよ。建物が壊れていることと関係がありそう!

年表を見ると、この当時は長く、たくさんの戦争をしていたようだ。戦争が広がって続いていくと大変そうだけど・・・?

問題をつくる(1/6時間)

東京都の写真や年表を基に話し合い、学習問題をつくります。

学習問題
戦争はどのように広がり、日本の社会や人々の暮らしをどのように変化させたのだろうか?

追究する(4/6時間)

当時の社会の様子や戦時下の人々の暮らしについて調べます。

調べ方のくふう

写真資料や文章資料など社会の様子がよくわかる各種資料を関連付けながら調べることで、社会全体が戦時体制に移行したことを考えられるようにします。

配給の様子・贅沢を戒める看板

豊かさを求めていたはずなのに、戦争中は制限だらけだ!

空襲から逃れるためだけど、家族と離れ離れになるのは悲しいよ。

興亜奉公日の実施・学童疎開

学校がまるで軍隊のようだ。武器をもっている人もいるよ。

生活や遊びも戦争に関係するものばかりですね。

単元づくりのポイント

本単元は次の単元「戦後の新しい日本」と同様、内容(2)のサに位置付いています。本単元で学習する日中戦争や我が国に関わる第二次世界大戦等と、次の単元で学習する日本国憲法の制定、オリンピック・パラリンピックの開催などについて、戦中、戦後の区別をしてとらえるのではなく、我が国の政治や国民生活の大きな変化をとらえさせる一つの大きな枠組みとしてとらえさせたいものです。

そのため、本単元で提示した写真に、例えばさらに、戦後の写真を追加して示すなどこの単元と次の単元を関連付けて、学習を進めていくことが大切です。


イラスト/横井智美、栗原清

『教育技術 小五小六』2020年12月号より

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