小3理科「ゴムや風でものをうごかそう」指導アイデア

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執筆/埼玉県公立小学校教諭・中山直之
編集委員/文部科学省教科調査官・鳴川哲也、埼玉県公立小学校校長・引間和彦

単元のねらい

風とゴムの力と物の動く様子に着目して、それらを比較しながら、風とゴムの力の働きを調べる活動を通して、それらについての理解を図り、観察、実験などに関する技能を身に付けるとともに、主に差異点や共通点を基に、問題を見いだす力や主体的に問題解決しようとする態度を育成する。

単元の流れ(二次 総時数9時間)

一次 風でものをうごかそう(4時間)

うちわで車を動かしてみる

① 風で動く車を作り、うちわで車を動かしてみる。やってみて気付いたことを話し合う。〈問題づくり〉(1時間)

② 風の強さによる車の進み方の違いを調べる。(3時間)

本単元は、「エネルギー」を柱とした領域に位置付けられており、子供が主として「量的・関係的」な見方、「比較する」という考え方を働かせて自然事象を追究することで、資質・能力の育成をめざします。

二次 ゴムでものをうごかそう(5時間)

ゴムで動く車でゴールインゲームをする

① ゴムで動く車を作り、ゴールインゲームをする。やってみて気付いたことを話し合う。〈問題づくり〉(1時間)

② ゴムの伸ばし方による車の進み方の違いを調べる。(3時間)

第3学年では、主に「問題を見いだす力」の育成をめざしています。各次の導入で、自然事象にたっぷりと関わり、気付きや疑問から問題を見いだせるようにしましょう。

③ 実験結果を生かして、もう一度ゴールインゲームをする。(1時間)

※一次、二次を逆にした単元構成も可能です。

単元の導入

〈準備〉

実験を行う教室にテープで線をひく

実験を行う教室にビニルテープなどで線を引いておきましょう。

〈うちわで車を動かす〉

うちわで車を動かす

うちわのあおぎ方と車の進み方の関係に目を向けられるよう声かけしましょう。

〈ゴールインゲーム〉

ゴール上に止められたらOK!

ゴールインゲーム

ゴムの伸び具合と車の進み方の関係に目を向けられるよう声かけしましょう。

活動アイデア

本単元計画は、子供がゴムの力の働きについての問題解決を行ったあとにもう一度、二次の導入で行ったゴールインゲームを行うという構成になっています。これは自分たちが得た実験結果を活用し、車の進む距離をよりうまく調整できるようになったという達成感を味わわせることで、学ぶことの有意義さに気付き、次単元の学習への意欲を高めることをねらいとしています。この手立てによって、「主体的に問題解決しようとする態度」という資質・能力の育成をめざしていきます。

授業の展開例(二次 第2~4時)

【問題】

ゴムを伸ばす長さを変えると、物を動かす働きは、どのように変わるのだろうか。

【予想】

輪ゴムを外側に引っ張るほど手応えが大きくなるから、ゴムを長く伸ばすほうが、物を動かす働きが大きくなると思うな。

【解決方法の立案】

「風」のときと同じように、車の進む距離を比べて調べよう。

ゴムを伸ばす長さを決めて実験しよう。

何回かくり返して実験してみよう。

【結果】

実験結果の表

【考察】

ゴムを長く伸ばせば伸ばすほど、車が遠くまで進むことが分かったね。

【結論】

ゴムを長く伸ばせば伸ばすほど、物を動かす働きは大きくなる。

指導のポイント

〈実験結果の扱い方〉
・表やグラフなどの書き方をていねいに指導し、実験結果を適切に記録する技能を身に付けられるようにしましょう。
・三年生の段階では、平均値を出すのではなく、最大値を用いるなど、数値の扱い方を子供と確認しましょう。

〈グラフの活用〉
・得られた班ごとの実験結果を、丸シールを使ってグラフにまとめてみましょう。

実験結果を、丸シールを使ってグラフに表す

ゴムを長く伸ばせば伸ばすほど、車の進む距離が長くなること(量的・関係的な見方)を視覚的に分かりやすく捉えることができます。


イラスト/たなかあさこ、横井智美

『教育技術 小三小四』2020年7/8月号より

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