小3国語「言葉で遊ぼう」「こまを楽しむ」指導アイデア

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教材名:「言葉で遊ぼう」「こまを楽しむ」(光村図書 三年上)

指導事項:C読むこと ア
言語活動:ア

執筆/福岡県公立小学校教諭・髙口和樹
編集委員/文部科学省教科調査官・菊池英慈、福岡県公立小学校校長・内川龍生

小3国語「言葉で遊ぼう」「こまを楽しむ」指導アイデアのイメージ画像
写真AC

単元で付けたい資質・能力

①身に付けたい資質・能力

段落相互の関係に着目しながら、考えとそれを支える理由や事例との関係などについて、叙述を基に捉える力を育成します。

②言語活動とその特徴

本単元では「一番遊んでみたい言葉遊びやこまについて、どの遊びが好きか、友達に知らせよう」という言語活動を位置付けます。「言葉で遊ぼう」「こまを楽しむ」ともに、説明文から楽しさや楽しみ方の情報を得て、自分の好きなものを友達に伝える活動を行います。
 
「言葉で遊ぼう」では、事前にしりとりや早口言葉で、十分に楽しませることが大切です。そのうえで、ほかにも楽しい言葉遊びはないかとしゃれや回文、アナグラムに興味をもたせるようにします。

「こまを楽しむ」では、こまの特性を比較する際に、説明文だけでは子供が理解しがたいので、動画を活用します。この動画は、「こまを楽しむ」の導入時にも、子供に興味をもたせるために活用できます。

また、問いと答えを読み取るときに、表に表すと比較しやすくなります。さらに、友達に伝えるときの工夫として、言葉だけでなく図や絵に示してもよいでしょう。

単元の展開(10時間扱い)

主な学習活動

第一次(1時)

①②早口言葉を楽しんだ後に、「言葉で遊ぼう」の問いと答えを見付け、それぞれの言葉遊びを楽しむ。
→アイデア1

どの言葉遊びが好きか、友だちに知らせよう

・なぜ好きなのかの理由も、友達に知らせるようにする。

第二次(2~7時)

③④こまで遊んでみたり、いろいろな種類のこまの回っている映像を見たりして、こまについての興味をもたせ、本文を読む。

どのこまで遊んでみたいか、友だちに知らせよう

⑤⑥問いが二つ、そしてそれぞれの答えを「中」から見付け、表に表して、それぞれのこまを比較させる。このときに、前時に見せたこまの映像も見せ、子供に視覚的にも捉えさせるようにする。
→アイデア2

⑦遊んでみたいこまについてまとめ、絵や図も活用して、理由も合わせて、伝える準備をさせる。
→アイデア3

第三次(8時)

⑧一番遊んでみたいこまについて、グループで話し合い、自分と似ているところや違うところ、気付いたことや考えたことをまとめる。

アイデア1 子供の思いと学ぶ目的を関係付ける単元設定の導入

単元の導入では、まず早口言葉やしりとりをクラスで楽しみ、言葉遊びは楽しいという雰囲気づくりを行います。その後、ほかの言葉遊びを知っているか尋ね、本文へとつなげていきます。

本文を読むに当たっては、二年生で学習した「おにごっこ」の学習で「どんな遊びがあるか」「なぜ、そのような遊び方をするのか」の問いに対する答えを本文から見付けたことを想起させます。

本文には、「しゃれ」「回文」「アナグラム」が出てきますが、教師が例を出し、子供にそれを真似てつくってもらうなどの活動時間をとらないと、子供には理解しがたいでしょう。

時間に余裕があるなら、「しゃれ」「回文」「アナグラム」を家庭学習で保護者と一緒につくるなどの活動も考えられます。保護者も一緒になって、楽しんでもらえると、子供も十分に楽しさを感じ取れるでしょう。

ここで言葉遊びの楽しさを味わわせ、「次もやってみたい」「こまもおもしろそうだ」という意識付けを子供にします。

友達に知らせる際には、自分で考えた「しゃれ」や「回文」などを画用紙に大きく書いたり、それに関連する絵を描いたりして、友達に分かりやすいように、発表の工夫をするとよいでしょう。また発表するときは、なぜ自分がその言葉遊びが好きなのか、理由を述べることも大切です。

アイデア2 文字化されたものを比較しやすくする表と動画の活用

本文を読んだのみでは、どのようなこまがあり、どのような楽しみ方があるのか、理解するのは難しいです。このようなときは、表にまとめると分かりやすく、比較がしやすいことを子供たちに示します(表1参照)。

▼表1(段落番号②~⑧までを記入させる)

▼表1(段落番号②~⑧までを記入させる)

さらに、こまの動画があれば、こまの形や色はもちろん、動き方や音まで分かります。表や動画を活用すれば、子供がより比較しやすくなります。

アイデア3 自分の伝えたいことを相手に伝える工夫

自分の思いを言葉で伝えることは、とても大切なことです。どのような内容をどのような順番で伝えるか、そのときどのような言葉で、どういった言い方で伝えると、相手に分かりやすく伝わるのかを常に考えさせます。

しかし、言葉だけではまだまだ不十分な面があります。それを補う手段として、絵や図を活用することを子供に学ばせましょう。言葉ではうまく伝えることが苦手でも、絵を描いたり、図を使って伝えることが得意な子供もいます。

ぜひ、絵や図を活用してみてください。また、自分の考えを相手に伝えるときには、なぜ自分がそう思ったのか、根拠となる理由を常に考えさせます。

ここでは、六つのこまのなかで、なぜそのこまで遊んでみたいと考えたのか、その理由を考えさせます。このとき「どのような理由にせよ、間違いはない」ということを伝えます。

子供が考えた理由が理由になっていないときは、個別に指導します。子供は、自分の考えた理由が、正解か間違っているかで考えてしまうことがあります。そうではなく、理由に正解や不正解はないと伝えましょう。

このような経験を重ねることで、子供に自信が付き、常に理由を考える習慣が付きます。この学習の経験をぜひ、他教科の場面においても活用しましょう。

『教育技術 小三小四』2020年6月号より

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