小3・4外国語活動:ヒントクイズのアクティビティのポイント
小学校外国語科検定教科書の編集委員でもある神奈川県公立小学校の長沼久美子先生の好評連載! 今回は、ヒントクイズのアクティビティのポイントなどを教えていただきました。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・長沼久美子
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目次
Q1 ヒントクイズのアクティビティでは、どのように活動している子どもの姿が主体的な学びになりますか。
(『Let’s try1』P.32・33)
A.クイズを楽しむ姿だけでなく、推測しながら聞くなど、思考・判断する姿が伴って、主体的な学びになります。
主体的な学びとは、意欲だけでなく、思考・判断も大切になります。そのため、3つのヒントから答えを当てることだけではなく、イラストからどのようなヒントが出されるかを推測しながら聞くといったことも重要です。
例えば、リンゴのイラストを見て、
色のヒントが出るかな。redだね
甘いから、sweetとかヒントに出ると思うな
というように、自分でヒントを推測するといった思考・判断の伴う姿が、主体的な学びにつながります。
また、自分たちでクイズを作ってみたいといった気持ちが高まってくるかもしれません。クイズづくりでも、思考・判断の伴う主体的な学びを展開することができます。時間に余裕があれば、取り組んでみるのもおすすめです。
Q2 友達に好きな場所を紹介し合い理由について知る活動における、子どもが主体的に学ぶ姿とは?
(『Let’s try2』P.33)
A.気に入っている場所について、伝えたい、聞きたいといった気持ちとともに、目的に対して見通しをもってやり取りしている姿から見とることができます。
原稿の準備では、好きな場所を伝えるためにどのようなことを話そうか思考・判断したり、友達とのやり取りでは、どうしたら相手がわかるように伝えられるのか伝え方を工夫するよう考えたりする姿は、主体的な学びです。
「自分のお気に入りの場所を伝えたい」といった気持ちの面に加えて、好きな理由について、
音楽室が好きだから、楽器のことを話そうかな
どの順番で理由を伝えようかな
英語では、どのように表現するのかな。先生に聞いてみよう
といったように、思考・判断する姿を見とるようにしてみてください。
また、やり取りでは、
伝わったかな
もう一回、言い直そうかな
いい反応があった。うれしいな
といったように、目的を意識して、相手とのやり取りを受け止め、考えを伝えるための工夫をしている姿に注目してみてください。
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長沼久美子
神奈川県公立小学校教諭。小学校英語教科書CROWN Jr. 編集委員。『[動画でわかる]英語授業ハンドブック〈小学校編〉』(大修館書店)共著。
(イラスト/本山浩子)
イラスト/横井智美