小2生活「ほらっ ふゆがやってきた」指導アイデア

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執筆/宮城県公立小学校教諭・岡稚佳
編集委員/文部科学省教科調査官・渋谷一典、宮城県公立小学校教諭・鈴木美佐緒

写真AC

期待する子供の姿

【知識及び技能の基礎】

冬の行事について調べたり行事に参加している人と関わったりする活動を通して、冬の行事に対する人々の思いや願いに気付いているとともに、生活上必要な習慣や技能を身に付けている。

【思考力、判断力、表現力等の基礎】

冬の地域の行事に関わる活動を通して、地域による違いや特徴、人々の思いに気付き、伝えたいことや伝え方を考えて表現している。

【学びに向かう力、人間性等】

冬の地域の行事に関わる活動を通して、気付いたことや分かったことを自分の生活に取り入れ、楽しく生活しようとしている。

子供の意識と指導の流れ(6時間)

こんな声や姿を学習につなげたいですね。

子供1「朝に息が煙みたいに白くなりました。冬が来たなあと思いました。」子供2「冬にみんなで楽しく遊べるものはあるのかな。」

一年生では、冬の自然の様子や変化を体全体で感じながら、冬の自然現象を利用した遊びを行いました。二年生では、正月などの日本の伝統的な行事や、雪祭りなどの季節の行事に気付かせながら、より広い視野をもって学習に取り組ませます。 地域の冬の行事を調べたり参加したりする活動を通して、日本の伝統を感じたり地域への愛着を深めたりできる子供を目指しましょう。

子供1「新しい年を迎えるために、昨日は家族みんなで大掃除をしたよ。』子供2「毎年、お正月には、おもちやお雑煮を食べます。とてもおいしいです。」

冬の行事を調べよう(2時間)

冬にはどんな行事があるのかな。

•冬の行事について話し合ったり調べたりする

子供「冬になると、大通りの木に電球を付けてライトアップするよ。どうして冬にするのかな。 小正月のことを調べたよ。 おばあちゃんの家では、餅花を飾るよ。
子供「お正月の料理をつくるお手伝いをするよ。料理には一つ一つ意味があるんだって。ぼくの家とおばあちゃんの家の雑煮の味は違うんだよ。どうしてだろう?」

子供たちが、地域の伝統的な行事の意味や、その行事に関わる人々の思いに触れることができるように、行事を通して体験したことや気付いたことをお互いに共有できるような学びの場を工夫しましょう。

冬を楽しもう! (3時間)

「冬」の行事に参加しよう。

 •冬の行事に参加する

子供「市民センターで「小正月」の「餅花」のつくり方を教えてもらえる会があるよ。つくってみたいな。どうしてたくさんの人が集まるのかな。参加している人にもお話を聞きたいな。」
子供「近くの神社でお正月に使った正月飾りを焼いて、1年の無事をお祈りする行事があるよ。行ってみたいな。みんなで市民センターに行く方法を考えよう。注意することや約束を決めよう。」

子供たちが行事のよさや関わっている人の思いに気付くことができるように、日頃から地域の行事に目を向け、積極的に参加するよう、保護者にお便りなどで声かけするのも一つの方法です。

冬の行事を知らせよう!(1時間)

•一年生に冬の行事を紹介する

子供「昔からある行事の意味をみんなに広めて、ずっと続けてほしいと、市民センターの先生が言っていたよ。」
子供「この地域には、みんなで楽しむお祭りが、ずっと続いているんだね。一年生にも教えよう。 いろいろな行事には、健康で過ごせるようにという願いが込められているよ。2月の節分は、一年生と一緒に豆撒きをしたいな。」

子供たちが普段の生活の中で、季節の変化を実感しながら冬の遊びを楽しんだり、生活を工夫したりしたことを想起し、まとめることができるように支援しましょう。

活動ポイント1 
子供の気付きを学習につなげ、興味・関心を高める

朝の会や学習環境の場の設定

日記や朝の会、帰りの会での発表から、季節の変化への気付きを共有し、「冬の行事」に関心が向くよう働きかけます。季節の行事やお祭りの本を紹介したり、催し物について書かれた市政便りやタウン誌などの掲載部分を掲示したりしておくことも効果的です。

子供1「おじいちゃんが市民センターのしめ縄飾りの講習会に行きました。』子供2「お正月にしめ縄を飾るのはどうしてだろう。」
子供1「12月に光のページェントに行きたいな」子供2「この地域にはいろいろな行事があるんだね。ほかにもあるのかな」

他教科・他単元との関連

国語科の書初めや年賀状を書く学習、音楽科の日本の歌の学習、給食の献立の「冬至カボチャ」など、他教科の内容等と冬の行事とを関連付けて取り組むことで興味・関心の継続が期待されます。  

冬の行事を調べる際には、ICTを効果的に活用し、調べる手段を増やします。また、公共物や公共施設を学ぶ単元と組み合わせて、町の図書館へ出かけて調べ学習をしたり、冬の祭りに公共交通機関を利用して出かけたりする活動を取り入れたりするのもよいでしょう。身近な地域から、より広がりをもたせた活動は、三年生の学習でも生かすことができるでしょう。

活動ポイント2 
体験活動を通して、子供の気付きの質を高める工夫をする

深い学びができるように、地域の行事を精選する

子供たちが調べた冬の行事に直接関わることが大切です。行事を主催している方に話を聞いたり、参加している人にインタビューしたりすることで、関わっている人の思いや願いに気付くことができます。

そのために、直接体験ができる学習材を選び、十分な打ち合わせを行うなど、連携を密に取ることが大切です。

地域の人「昔から地域に伝わる大切な行事だから、続けてほしいです。」

身に付いた力を実感するために、振り返りの場を設定する

子供たちが気付きを共有できるよう交流の場を設定します。「冬の行事コーナー」を常設し、授業以外でも機会を見付けて話題にできるようにします。直接行事に参加して学んだことを振り返り、どんな力が身に付いたのか実感することで、気付きの質の高まりが期待できます。授業内での活動は限られているので、家族と参加した行事の体験談やパンフレットなどを加えながら、様々な行事があることに気付かせましょう。  

一年生に、調べたことや体験したことを紹介する活動や、調べた行事を再現したりして、異学年交流を深めるのもよいでしょう。

子供1「お正月の食べ物に一つ一つ意味があることをまとめて、一年生に伝えたいな。』子供2「家族で行った雪祭りは、ぼくの地域とは違っていたよ。いろいろな冬の祭りがあるんだね。」

イラスト/熊アート

『教育技術小一小二』2019年12月号より

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