子どもを伸ばす当番活動・係活動のすすめ方!【ストレスフリーの教室をめざして #50】

新年度がスタートしました。4月の学級で欠かせない活動が、「当番と係を決めること」です。どの学級でも当たり前に行われる当番活動や係活動ですが、「なんとなく」決めていて、「なんとなく」運用されている場合も少なくありません。今回は、そんな「なんとなく」とは別れを告げ、ひとりひとりの子どもを伸ばし、学級全体の仲を深めるための当番活動・係活動についてまとめました。
執筆/埼玉県公立小学校教諭・春日智稀
目次
当番活動と係活動の違い
当番活動と係活動について、筆者は次のように定義しています。
当番活動:だれかがやらないと生活がまわらない仕事。
係活動:やらなくても生活はまわるが、やると生活がもっと豊かになる仕事。
このように、至ってシンプルです。
担任の先生によっては、当番活動と係活動の線引きがされていないパターンや、そもそもどちらかが無い、というケースもあると聞きます。
どちらも学級に導入したい! と考えている場合には、よろしければこの定義を子どもたちへの説明の参考にしてください。
当番活動と係活動によって期待される効果
効果その1 子どもの自己存在感・自己有用感が育まれる
子どもは基本的に先生のお手伝いや仕事を任されることが大好きです。自分に任された仕事をきちんと全うすることで、「自分はここに居場所があるんだ」という自己存在感や、「自分はこのクラスの役に立っているんだ」という自己有用感を育むことができるでしょう。
効果その2 子どもの責任感が育まれる
どんな内容であれ、仕事は仕事です。特に当番活動は、「だれかがやらないと生活がまわらない仕事」ですから、サボったり忘れたりしてしまうとまわりに迷惑がかかってしまいます。こうした責任を感じさせながら仕事に取り組ませることで、究極的には社会に出たときの「仕事」も同じであるということの素地を養います。
効果その3 子どもの創造性が育まれる
当番活動では、やらなければならない最低ラインだけを示し、その取り組み方は子どもに委ねるとよいでしょう。継続して同じ仕事に取り組むうちに、「もっとこうしたほうが早く終わる」「今日は今のうちにやっておかないと忙しくてできないかも」「このやり方の方がこのクラスにあっているかも」などと、自然と創造的に思考するようになります。
係活動は「やらなくても生活はまわるが、やると生活がもっと豊かになる仕事」ですから、さらに自由度が高くなります。「こんなことをしたら楽しい時間になる」「これをやったらきっとみんなは喜ぶ」ということを真剣に考え、創造性あふれるアイディアが生まれるようになります。
