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学級目標は決め方が勝負!全員の意見を活かす決め方の工夫【ストレスフリーの教室をめざして #49】

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ストレスフリーの教室をめざして
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春日智稀
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新年度にどの学級でも決められる「学級目標」。学級目標の本来の役割は、1年間の学級づくりの方向性を示し、みんなが立ち返ることのできる指針となることです。そして何より学級目標は、初めてそのクラスで作り上げる先生と子どもたちの成果物でもあります。だからこそ、先生や一部の意見だけでなく、全員の意見を活かす決め方が大切です。そこで今回は、1年間の学級づくりを支える学級目標の具体的な決め方とポイントについてまとめました。

執筆/埼玉県公立小学校教諭・春日智稀

なぜ学級目標があるの?

筆者は、学級目標は「地図」のようなものだと思っています。1年間いろいろなことが起こり、苦楽を共にするこの学級が進んでいく目的地を示すものだと考えています。たとえ学級目標がなくても毎日は過ぎていくでしょう。でも、目的地が分かっている毎日と、ただなんとなく過ぎていく毎日では1年後が大きく変わってきます。「こんな子どもに育ってほしい」という先生の願いと、「こんな学級をつくりたい」という子どもの願いが融合されたものが学級目標です。この価値を学級全体で共有することができる、なくてはならないものなのです。

これだけは避けたい学級目標の決め方

具体的な決め方を紹介する前に、「これだけは避けたい決め方」について確認をします。

避けたい決め方①「先生が一方的に決める」

学級目標の本来の意味が失われてしまう決め方です。教師の価値観を一方的に押し付けてしまうことに加え、子どもが決定のプロセスに全く関与していないため、守られないし、すぐに形骸化してしまうでしょう。先生はもちろんですが、子どもと一緒につくっていく学級ですから、子どもの考えを必ず聞きましょう。

自分たちが関与していないルールは守られない。

避けたい決め方②「多数決で決める」

子どもたちから意見を聞いているのは素晴らしいのですが、多数決による決定は避けましょう。「このクラスは多数決で物事が決まるんだ」と最初から子どもが学習してしまいます。また、自分の意見が採用された子は気分がいいですが、意見が切り捨てられてしまった子はさみしい気持ちになるでしょう。たとえ少数意見であったとしても、素晴らしいアイディアがあるかもしれません。

多数決は時に学級の分断を生んでしまう。

避けたい決め方③「能力主義的な言葉が入る」

極端な例ですが、「テストは毎回100点」「足を速くする」などの能力に依存する言葉を入れるのは避けましょう。達成できた子はいいですが、どれだけ努力しても達成できない子もいるはずです。達成できない子は、つらい毎日を送ることになってしまいます。

だれでも達成できる言葉をチョイスする。

学級目標を決めるまで

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