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たった8つでOK!1年間の学級経営を大成功に導く、始業式までの準備とは【若手先生の航海図|学級経営1年間の見通しと毎月のアイデア#1】

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若手先生の航海図~学級経営1年間の見通しと毎月のアイデア~
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内田仁志

もうすぐ新年度、新学期ですね。新しい一年に向けて期待が膨らんでいく一方で、どんな準備をしておけばいいのか悩んでしまう方も多いのではないかと思います。実際に若手の頃は、「何を・どこまで・どう準備すればいいのか」が、意外と見えないものです。さらに、担任が決まってから始業式まで時間がないので、思わず焦ってしまいますよね。
そこで今回は、学級開きをするときに最低限必要な準備のポイントをご紹介します。
経験的に、これさえできれば子どもたちとのファースト・コンタクトを成功させることができます。
そして、ファースト・コンタクトさえうまく行けば、学級経営がうまくいく流れを引き寄せたと言っても過言ではないのです。

若手先生の航海図|学級経営1年間の見通しと毎月のアイデア バナー

執筆/環太平洋大学准教授・内田仁志

この「8項目」だけ押さえよう!

始業式の日までに最低限やっておきたいことは、以下の8項目。たったこれだけです。
この8項目のテーマはズバリ、「子どもが迷わない」ようにするということだけです。
これによって子どもたちは、スッと安心して先生の言葉に耳を傾けられます。そのとき、心理学でいう初頭効果が働き、「このクラスは安心できる」「この先生なら大丈夫」というポジティブな印象が、子どもの心に刻まれます。つまり、最初の最初で、信頼と秩序が生まれているわけです。

  1. 簿を作成し、呼び方を予習
    読み方が難しい名前の多い昨今。受け持つ子どもの名簿を作成し、名前の読みを予習します。当日「なんて読むの?」なんてもってのほか。正しく名前を呼ぶことは「信頼を築くこと」です。
  2. 座席表を作り、机に名札を貼る
    「私の席がある」という安心感は絶大です。まずは座席表を作り、机にその子の名前を貼ってあげます。これが初登校のときの不安を大きく減らします。
  3. ロッカーに名札を貼る
    「来た人から」みたいにすると絶対に混乱します。ロッカーも、あらかじめ教師が割り当てて、名前を貼っておきましょう。
  4. 玄関の靴箱に名札を貼る
    子どもたちにとって、登校してすぐにやることは、玄関で靴を履き替えること。最初の最初でつまづかないようにしてあげましょう。これは結構忘れやすいのでご注意を。
  5. 教室の掲示物を準備する
    時間割や掃除当番表、掃除当番表、掃除のチェックリストなど、掲示物の用意をしておきます。これから決めなければならないものは、もちろん空欄で構いません。掲示物の準備は、これからの学級経営の見通しになり、こんなクラスにしたい、という気持ちが表れます。
  6. 配布物をチェックする
    とにかく初日は配るものが多いです。忘れたり慌てたりしないよう、何を配るかチェックしておくとよいでしょう。
  7. 机といすをきれいに並べる
    机といすは子どもの居場所。それを雑に扱うことは子どもを雑に扱うことです。今一度、きれいに整列しているか確認してください。
  8. 黒板にメッセージを書く
    ここまで準備をしてきたら、きっとあなたの胸の中には、まだ見ぬ子どもたちとどんなクラスを作っていきたいか、というイメージが湧いてきたのではないかと思います。その思いを込めたメッセージを、黒板いっぱいに書いてください。子どもたちにとって、これが一番効果的です。

どうですか? こうしてリスト化すれば、全然大変なことではないと思っていただけるのではないでしょうか。実際のところ、ある日の午前中だけ使えば余裕ですね。
8番目の、黒板のメッセージ。これは子どもたちにとって非常に効果的です。クラスの一員として一人ひとりを温かく迎え入れ、一緒に育っていこう。そんな気持ちを込めてください。

イラスト/しゅんぶん


内田仁志(うちだ・ひとし)。
環太平洋大学准教授。栃木県の小中学校で三十余年、子どもたちと向き合いながら学級づくりや国語科の授業に取り組んできました。現場にいる頃から大学や地域の研究会に関わり、先生同士が学び合う場づくりを続けています。現在は、その経験を生かして環太平洋大学独自の教員の実践力養成講座「青年教師塾」を中心に、学生や若手の先生方と一緒に成長できる学びの場を全国へ広げる準備を進めています。専門は国語教育・初等教育。著書に『国語教師のための「反論の技術」入門』(明治図書)、ほか共著も多数。現場の悩みに寄り添いながら、明日の教室で使えるヒントをお届けします。

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