小5国語「かぼちゃのつるが」「われは草なり」板書の技術

今回の教材は詩の「かぼちゃのつるが」「われは草なり」です。本単元の学習内容は、「くり返しの表現に着目しながら、二つの詩を読みましょう」になります。そのため、繰り返しの表現に着目する、詩の表現の工夫が分かるような板書の工夫を紹介します。
監修/元京都女子大学教授
元同附属小学校校長・吉永幸司
執筆/埼玉県公立小学校教諭・並木知子(せせらぎの会)
単元名 詩を味わおう
教材名 「かぼちゃのつるが」「われは草なり」(光村図書出版)
目次
単元の計画(全2時間)
- 「かぼちゃのつるが」の詩を、表現の工夫に着目して読み、その効果を考える。
- 「われは草なり」の詩を読み、繰り返される表現の効果について考える。
板書の基本
〇繰り返しの表現に着目させる板書
「かぼちゃのつるが」と「われは草なり」は、どちらも繰り返しの表現が効果的に使われています。表現の工夫に気付き、その効果を考えることで、詩を深く味わうことができます。
「かぼちゃのつるが」の詩には、同じ表現が繰り返されています。それらの繰り返しの表現をカードで表し、着目させます。カードで示した繰り返しの表現の様子を考え、カードを動かすことで、かぼちゃのつるの生長の様子を視覚化し、想像しやすくします。さらに、擬人法や比喩、かぼちゃのつるが伸びていく方向がどんどん上がっていくことを表す表現にも着目させ、かぼちゃのつるの生長の様子を想像しやすくします。
〇詩の表現の工夫が分かる板書
「われは草なり」の詩は、4つの連から成り立っていて、七音・五音のリズムで書かれています。視写することで、リズムのよさや繰り返しの表現・語尾の特徴などの表現の工夫に着目させ、視覚的に捉えやすくします。連ごとのつながりを考えると、一連には「日」、二連には「年」、四連には「人生」について表現されていて、連ごとにスケールが変化していくことにも気付くことができます。