小６特別活動「１年生と交流会をしよう」指導アイデア

文部科学省教科調査官監修による、小６特別活動の指導アイデアです。６月は、学級活動⑴「１年生と交流会をしよう」の実践を紹介します。
｢互いを知るための交流会」という意識をもち、交流会のなかで１年生と６年生が関わり合う場面をつくれるような意見が決定され、これからも仲良く、交流していきたいという気持ちになるような交流会になることを目指します。

執筆／鳥取県公立小学校教諭・金森祐介
監修／文部科学省教科調査官・和久井伸彦
　鳥取県公立小学校校長・太田敦弘

年間執筆計画

本時の内容

この時期の６年生は、１年生の朝や給食の準備、清掃の手伝いなどを通し、下級生が学校生活を安心して過ごせるように優しく声をかけたり、一緒に活動したりしようとする態度が育まれる時期であると思います。しかし、委員会活動や学校行事も本格的にスタートし、最高学年として日々忙しく過ごすなかで、１年生と関わる機会が減っていく時期でもあります。学校生活に少しずつ慣れてきた１年生ですが、まだ分からないことが多いので、いつでも困ったときは相談してもらえるように、互いを知っておくことは大切なことです。

そこで、本実践では、自分たちが楽しむためではなく、一人一人が１年生の立場に立って考えるという相手意識をもった話合いを目指します。また、単なる集会ではなく、｢互いを知るための交流会」という意識をもち、交流会のなかで１年生と６年生が関わり合う場面をつくれるような意見が決定されるように、提案理由を明確にして話し合えるようにします。
学年を超えた内容になるため、次のようなことに留意します。

①６年生も１年生も複数のクラスがあるときには、できないクラスがないように他のクラスと調整する必要があります。
②自分のクラスだけで決めることができないこともあります。時間割の調整などを担任同士で連絡を密に取ります。
③６年生が計画を立てることになりますが、下学年はいつもおもてなしをしてもらうのではありません。下学年の意見を聞いて計画に反映したり、活動内容によっては、下学年が準備をしたりすることも考えられます。　

事前の活動