漢字の画数探しで漢字力をアップ！ ＜ダウンロードOKワークシート＞福山憲市の時短学習のススメ㉜

今回は、漢字の画数に目を向ける活動です。画数カードと同じ画数の漢字カードを合わせるというゲームです。こういう場を設けると、漢字が面白い、漢字が楽しいという子が多くなり、漢字への興味・関心が自然とアップする子が増えてきます。

執筆・イラスト／福山憲市
元山口県教員、響師・響志の会主宰、教師歴38年。学び集団ふくの会・ミスを活かす子供たちを育てる研究会主宰｡『作文指導のネタ事典』『自主学習システム＆ノート作成法』（明治図書出版）など著書多数。

｢漢字の画数」に目を向けて楽しむ

｢福山憲市｣（教師の名前）という漢字を黒板に書きます。すぐに「『山』の画数は、何画でしょう」と聞きます。もちろん、周辺で相談してもOKです。どの子もしっかりと相談して当てます。
すると、漢字の画数に目が向くようになり、自分の名前の漢字の画数について自学で調べてくる子がたくさん現れます。自然と、漢字の画数に全員の学びの芽が伸びていきます。
画数に目が向くと、書き順も自然と意識するようになります。声を出しながら、漢字を全員で空中に書きます。どの子も笑顔がいっぱいです。
カードでの活動も設定します。

① 場に、画数カードを裏向きに山積みにします。漢字カードは裏向きにして周りに散らしておきます。
② 画数カードをめくってから、周りに散らした漢字カードをめくって同じ画数の漢字カードを発見します。
③ 同じ画数の漢字カードが見付かったら、そのカードをもらえます。
※時間を決めておいて、漢字カードを多くゲットした人が勝ち。ペアやグループで対戦してみてください。

このカード活動の後、画数漢字探しを漢字辞典で行います。

●３画の漢字を、１分間で何個探せますか？
●今から３分間で、自分が設定した「画数漢字」を何個見付けられるか挑戦してください。

また、掲示板の漢字探しも行ってみてはいかがでしょう。

●教室や廊下で、６画の漢字を３分で何個見付けられますか？

このようにして、学びの場を広げていきます。こういう「場」が、家での自学につながります。
漢字の画数に目が向くようになると、漢字の面白さにのめり込む子や漢字が楽しいという子が自然と増えていきます。漢字を探したり、練習したりするのが面白いと言うのです。ぜひ、学級でも試してみてください。漢字の楽しさが深化します。

＜ダウンロード資料＞

※画数が記載されていない用紙も用意しています。その用紙に、好きな漢字を入れて、カードに加えてみましょう。

プリントは、以下より小学館ID（登録無料）でログインすると、ダウンロードできます。

構成／浅原孝子