小学校理科で主体的に「調べ学習」に取り組むための教師の働きかけ【理科の壺】


調べ学習は子どもたちに主体的にやらせたいと考えますが、果たして子どもたちだけでできるのか、学級内で調べる視点や深さに差が出てしまわないか、と悩むこともあるのではないかと思います。何に気を付ければ子どもたちが円滑かつ、主体的に調べ学習をするのかについて今回は考えてみます。優秀な先生たちの、ツボをおさえた指導法や指導アイデア。今回はどのような “ツボ” が見られるでしょうか?
執筆/埼玉大学教育学部附属小学校教諭・肥田幸則
連載監修/國學院大學人間開発学部教授・寺本貴啓
1.はじめに
理科の学習では、観察・実験だけでなく、図鑑やインターネット等を活用し、調べ学習を通して問題解決を行うこともあります。しかし、「児童の主体性を大切に」といって全てを児童に任せてしまっては、なかなか教師の期待するような調べ学習にならないことがあります。ここでは、第4学年「人の体のつくりと運動」を例に、児童が主体的に調べ学習に取り組むための工夫を紹介します。