小5らくらくUnit 5「Where is the post office?」⑥【モトヨシ先生のスライドde外国語】
2024年度教科書改訂に対応した記事もあります。
小5らくらくUnit 5「Let’s go to the zoo.」①【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 5 Unit 5「Where is the post office? ~場所をたずねたり答えたりしよう~」第6時(on, in, by, under の英語の意味を知ろう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学5年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 5」のUnit 5「Where is the post office? ~場所をたずねたり答えたりしよう~」全7時の6時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
○単元のゴール
場所をたずねたり答えたりしよう。
○本時の目標
on, in, by, under の英語の意味を知ろう。
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・Where is ~? Go straight for ~ block(s). Turn left. / Turn right. It’s by / in / on / under ~. You can see it on your left. / right. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・場所や位置の尋ね方や答え方などについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・自分の知りたい場所や位置を尋ねたり、相手を案内したりするために、場所や位置の尋ね方や答え方などについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分の知りたい場所や位置を尋ねたり、相手を案内したりするために、場所や位置の尋ね方や答え方などについて、短い話の概要を捉えようとしている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、日本在住の外国出身の人について、短い話の概要を捉えようとしている。
【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
・アルファベットの活字体の大文字・小文字について理解している。
〈技能〉
・アルファベットの活字体の大文字・小文字を識別したり、その名前を発音したりする技能を身に付けている。
【話すこと】やりとり・発表
●知識・技能
〈知識〉
・Where is ~? Go straight for ~ block(s). Turn left. / Turn right. It’s by / in / on / under ~. You can see it on your left. / right. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・地域の身近な人の職業やできることなどについて Where is ~? Go straight for ~ block(s). Turn left. / Turn right. It’s by / in / on / under ~. You can see it on your left. / right. を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・自分の知りたい場所や位置を尋ねたり、相手を案内したりするために、場所や位置の尋ね方や答え方などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの情報や考えなどを伝え合っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分の知りたい場所や位置を尋ねたり、相手を案内したりするために、場所や位置の尋ね方や答え方などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの情報や考えなどを伝え合おうとしている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、ピクトグラムでの地域紹介について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・アルファベットの活字体の大文字・小文字について理解している。
〈技能〉
・アルファベットの活字体の大文字・小文字を書く技能を身に付けている。
○言語材料
(表現)Where is ~? Go straight for ~ block(s). Turn left. /right (at the~corner). It’s in / by / on / under ~. You can see it on your left. / right. など
(語彙)道案内(goなど)、位置(byなど)、日常生活(ballなど)、建物など(houseなど)
本時の流れ(例)
- 挨拶
- デジタル教科書 ことば探検
- 単元のゴール、本時のめあての確認
- on, in, by, under の意味を知ろう
- キャラクターを探せ
- 消しゴムを操作せよ!1
- キャラクターはいくつ?(in, on, by, under)
- 消しゴムを操作せよ!2
- デジタル教科書 Let’s Listen ①
- デジタル教科書 Let’s Try ② 宝物探しをしよう
- デジタル教科書 複数文字の書き取り(大文字)
- デジタル教科書 複数文字の書き取り(小文字)
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気に明るく挨拶をして、授業をスタートしましょう。
②デジタル教科書 言葉探検(P52)
デジタル教科書の問題に取り組みましょう。アルファベットの元になった絵文字がどの文字になったか、線で結ぶ活動です。ウォームアップとして行うとよいでしょう。
③単元のゴール、本時のめあての確認
本単元のゴール、本時のめあてを全体で確認しましょう。
④on, in, by, underの意味を知ろう
本時に学習する内容です。スライドを使って児童が意味を捉えられるように、イラストを提示します。1人で行う場合はスライドを使うと効果的だと思いますが、ALTや複数で指導する場合は、実物を使ってALTとやり取りをしながら新しい学習内容を見せましょう。全体や個別でALTと発話を何度か行うとよいでしょう。
⑤キャラクターを探せ
キャラクターがどこにいるか、④で新しく習った学習内容を使って表現させてみます。スライドの動画では、サイモンのキャラクターが机の上や机の下などに現れます。Where is Mr. Simon? などと聞いて、It’s by the chair. などと児童とやり取りをする活動です。
まずは、室内の絵を児童に見せて、室内にあるものの英語を確認して、児童とやり取りをしながら進めていきましょう。
O.K. Look at the screen(TV). This is a room. You can see a table here.(テーブルをさしながら)
(ソファをさしながら)What’s this?
It’s a sofa.
That’s right.(花をさしながら)How about this?
It’s a flower.
Very good.(絵をさしながら)How about this?
It’s a picture.
唐突に Where is Mr. Simon? と聞くのではなく、このようなやり取りを事前にしておくことで、絵の中にある物の単語を児童が一度確認することができ、教師がこの後に質問する際のヒントとなります。どれくらいの単語を確認するか、全体での発話が必要かどうかは学級の実態によるので、判断して行ってください。
このようなやり取りは、教科書のリスニングの問題を行う際にも同じことが言えます。登場人物の名前を確認したり、出てくる単語を全員で発話してみたりすることで、児童がリスニングの問題に取り組みやすくなります。短時間でできることなので、ぜひ日頃から授業で行ってください。
次に、児童へ質問をしてみましょう。
O.K. I have a question. Where is Mr. Simon?(ここで、全体で発話することもできます。)
Talk with your friends, please.
隣同士で話し合わせることで、質問に対して答えが何であるか、全員が話し合うことができます。一番のメリットは、児童の発話の機会をより多く設けることができることです。
また、教師は机間巡視をしながら児童の見取りを行うことができ、意図的指名をして発表させやすくなります。
He is in the shelf.
Awesome. He is in the shelf.
ペアで話し合う時間をとっている場合は、1問目を答え方の例として全体に明示できるように、意図的に指名して正解を発表させることができます。ペアでの話合いをしていなく、児童から答えが出ない場合は、教師は英語でヒントを与えることもできます。Is he under the table? / Is he in the shelf? などと伝えるとよいでしょう。
このように、問題が何問かある場合は、私は1問目を例として扱うことがよくあります。児童が2問目から意欲的に活動できるように手立てを講じていきましょう。
全部で4問あるので、同じようにやり取りをしながら学習を進めていきましょう。
⑥消しゴムを操作せよ!1
次の学習⑦に進む前に、動作を取り入れた活動を行ってみましょう。筆箱の中から消しゴムを取り出させ、先生の指示通りに消しゴムを置けるかチャレンジさせます。音声で聞かせた後、実際に先生が移動させて答え合わせをします。英語で以下のように進めてみましょう。
Take out an eraser from your pencil case.
教師自身の消しゴムをペンケースから取り出します。児童にも消しゴムを出させます。
Put your eraser on the textbook.
教師は、児童が教科書の上に消しゴムを置いてあるか確認します。
教科書の下に置かせたり、筆箱の中に戻したり、リズムよく進めていくとよいでしょう。
動作を取り入れることで、実感を伴った活動にすることができます。時間もかからずに行えるので、活動間に行ったり、1時間の授業内でも前半と後半に物を変えて行ったりするなどしていきましょう。
⑦キャラクターはいくつ?(in, on, by, under)
学校や教室内の写真の中にキャラクターが何体いるか How many Mr. Simons are in the desks? などの質問をして数えさせましょう。教師が英語の発話をするときは、児童が in, on, by, under などを意識して聞けるようにしましょう。
スライドは、児童が興味関心をもって取り組めるように作成してあります。ワークシートにもヒントとなるようなイラストを挿入してあるのでダウンロードして活用してください。
問題は全部で5問あります。また、Picture Dictionary P4 を参考になるように開かせておきましょう。
⑧消しゴムを操作せよ!2
⑥で行った活動の2回目です。次のリスニングの聞き取りに進む前に、再度行いましょう。再度行うと言っても、まったく同じでは児童は飽きてしまいます。教師は Take out an eraser from your pencil case. Put your eraser on your head. などと、少し遊び心で活動を進めると、児童も喜んで行います。ポケットの中に消しゴムを入れさせたり、いすの下に置かせたりしてもよいでしょう。
大切なのは⑥で行ったままでなく、ほんの少しの変化を加えることです。小さじ1杯の工夫を行うことが大切です。授業では「動」と「静」の活動が交互にあると、児童の集中力を保つことができます。
⑨デジタル教科書 Let’s Listen ① (P48)
デジタル教科書のリスニングです。
⑤キャラクターを探せ!の学習では、児童とやり取りをしながら単語の確認をしていきました。ここでは、部屋の中にある物の名称を確認したり、リスニングしたりして、児童が聞く単語を確認していきます。教師が Touch a green book. Touch a white cat. Touch a yellow ball. などと言い、児童に教科書のイラストをタッチさせることで、リスニングで扱う単語の音に慣れさせることができます。また、壁(wall)は児童にとっては聞き慣れない単語であるので、タッチさせて確認するとよいと思います。
⑩デジタル教科書 Let’s Try ② 宝物探しをしよう(P47)
この活動は、指導書には以下のように3つの目的があると記載されています。
- 「道案内」の表現の復習
- 「位置」の単語の定着
- 文字を正しく書き写す
流れる音声をもとに探した4つの単語の、それぞれのはじめの文字をつなげることで「宝物が何かを見つける」活動であることを説明します。
本単元では、in, by, on, underなどを学習してきました。それでも児童がこのLet’s Try ②を行う際は、教師がモニターに道順のヒントを与えるなどの手立てを講じないと、児童にとっては難易度が高いと思います。児童の様子を見ながら実態に応じて、デジタル教科書の音声ではなく教師自身が英文をゆっくり読んだり、黒板にin, by, on, underなどの視覚情報を提示したりするとよいでしょう。
⑪デジタル教科書 複数文字の書き取り(大文字)(P93)
アルファベット3文字を続けて聞いて書く活動です。音声を録音してあるので、そのまま使ってください。実態に応じて複数回聞かせたり、Picture Dictionary P42 を開かせたりして、児童がアルファベットを参考にできるように手立てを講じましょう。
前回はETCの3文字でした。本時はTDLとTDSの2問です。意図的にスピードを早くして録音してあります。答えを確認した後、児童に What is TDL? と問うと「あっ、ディズニーランド!」と答えられる児童もいると思います。その次に Then what is TDS? と問えば「TDL=東京ディズニーランド」を参考に「東京ディズニーシー」だと気付くでしょう。児童とやり取りをしながら確認しましょう。
⑫デジタル教科書複数文字の書き取り(小文字)(P93)
アルファベット3文字を続けて聞いて書く活動です。音声を録音してあるのでそのまま使ってください。実態に応じて複数回聞かせたり、Picture DictionaryP42 を開かせて児童がアルファベットを参考にできるように手立てを講じたりしましょう。
前時はcdfの3文字でした。本時はiomの3文字の小文字です。大文字は、ALTに早く発音してもらって録音しましたが、小文字はまだスタート段階なので、ゆっくり録音してあります。そのまま活用してください。
⑬ふり返り
本時の学習をふり返り、全体で共有しましょう。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
パワーポイント(スライド)ダウンロード
5年Unit5-6パワーポイント(72スライド)、ワークシート(1点)
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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子