【小5体育】動画 子供たちとつくる 全員活躍バスケットボール

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「ルールにしばられて運動の特性を十分に楽しめない」「得意な子だけが活躍する」などの課題を取り除き、全員が活躍できるバスケットボールの授業をめざす。東京都公立小学校・岩田純一指導教諭は、バスケットボールの特性を失わないルールは提示しますが、ダブルドリブルやトラベリングなどのルールは、最初、教えません。それは、ゲームをしていく中で、子供たちの困った感、必要感からルール化されていくのが適していると考えるからです。みんなが活躍できて、みんなが楽しめるボール運動をみんなでつくる!」というテーマで進める体育の授業を動画で紹介します。

授業者/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一

バスケットボール:3/6時間目
本時のねらい:作戦を実行してみよう。

1 準備運動

バスケットボールを活用しての準備運動に加え、体全体のほか、手首、足首、指などバスケットボールでよく使う部位を念入りに行います。

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2 パラシュートゲーム

パラシュートゲームとは、子供たちが順にシュートしていき、シュートが入った回数をカウントするというゲームです。時間は3分間。「シュートが入ったときが楽しい」という子供たちの気持ちを生かしたゲームです。

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3 ハーフコートゲーム

同じチーム(1チーム4人がふたつ集まってきょうだいチームになる)の4人対4人で、コートの半分を使ってゲームを行います。チーム内での練習試合という意味合いがあります。ハーフコートゲームでは、待つ子供がほとんどいないので、運動量の確保もできるという特徴があります。

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4 ハーフコートゲーム振り返り

ハーフコートゲーム終了後、子供たちの意見を聞く時間を設けます。これには子供たちがゲームをつくっていくというねらいがあり、子供たちが主体的に参加することで、意欲の高まりにつながります。今回の意見は、シュート後、相手のゴール位置から再スタートしたいという内容です。それまでは中央まで戻って再スタートしていました。

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5 オールコートゲーム1回目

オールコートを使ってのゲームを行います。今回は、プレイヤーの人数を4人対4人にしています。人数を少なくしているのは、ボールの触球数を増やす、スペースをつくり出しやすくする、などの理由からです。人数も子供たちから「変えたい」という意見があれば、変更していきます。教師は基本的な提案をしますが、ルールをつくっていくのは子供たちです。教師は様々なところに目を向け、子供を励ましたり、仲間を大事にする姿をほめたりして回ります。

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6 中間振り返り

オールコートゲーム1回目終了後、子供の意見を聞く時間を設けます。運動が苦手な子もいるため、「みんなが楽しめてみんなが活躍できる」というルールを確認します。また、みんなが楽しめ、もっとおもしろくする工夫を子供たちに尋ねます。

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7 オールコートゲーム2回目

中間評価で話し合ったルールを加え、オールコートを使っての2回目のゲームを行います。ゲーム終了後、整理運動を行います。

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8 全体の振り返り

子供たちの振り返り時間を設けます。子供たちは、本時のねらいの振り返りを体育ノートに書きます。その後、発表し、共有を図ります。

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子供たちの振り返り
私のチームの作戦はロングパスをすること、マークすることでした。ロングパスはうまくいったけれど、相手の動きがすばやく、マークできませんでした。これからの作戦は、上手な人をマークする、すばやく動く、パスカットするときは相手の前へ、ボールを取るときは積極的に動く、リバウンドを行う、Aさんの神業ボールを取れるようにする。
すごくいいプレイはできたけれど、作戦の実行はあまりできませんでした。けれど、みんなで声を出し合ってがんばりました。いいなと思ったのは、BさんとCさんとDさんです。Bさんはきょうだいチームなので、私が試合をしているときに「ナイス!」「落ち着いて」など声をかけてくれました。Cさんはガードしてたくさんの相手からボールを奪ってくれました。Dさんは、私の目の前がふさがれたときに、大きく手を挙げてくれて分かりやすかったです。

<岩田先生の「指導のねらいと留意点」の動画はこちら>

取材・文・構成/浅原孝子 撮影/北村瑞斗

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