衝突事故しない!させない!廊下の安全な曲がり方指導法【動画】
劇団俳優を経て、公立小学校の教壇へ。得意のダンス指導で日本一になったり、絵本作家にチャレンジしたりと、精力的な毎日を過ごす松下隼司先生。その教育観の底には、子どもも指導者も毎日楽しく、笑顔でありたいという願いがあるそうです。そんな松下先生から、笑顔のおすそわけをしてもらう本コーナー。
元気のあり余る子どもたちは、ついつい、廊下や階段を走ってしまうものですよね。先生が口を酸っぱくして「危ないから」と何度も注意しても、意に介さない子もいるかもしれません。そこで今回は、そんな子どもも自ら、廊下の曲がり角で止まりたくなるような、楽しい指導法をお伝えします!
指導:大阪府公立小学校教諭/松下隼司
曲がり角でのひと工夫
子どもたちには、学校の中で安全に過ごしてほしいですよね。
でも、ついつい子どもって、廊下で走っちゃうんです。
曲がり角は相手の姿が見えないから、ぶつかってしまう。
「危ないですよ。廊下や階段では走りませんよ」
教師が言い続けても、子どもはついつい、走ってしまうのです。
そこで今回は、子どもたちが廊下を走らなくなる、オススメの方法をお伝えします!
私自身も、廊下の曲がり角って、子どもが走ってこないかと、すごく怖かったんです。そこで、やってみて効果的だったのが、「曲がり角を曲がる時に、ちょっと手だけ出す」。
手だけひょろひょろしているのが見えるので、走っている子も急ブレーキで止まることができます。
子どもたちにこの方法を伝えたら、「楽しい!」と大好評!!
これをやりたいがために、曲がり角でいったん止まるようになります。どんなに注意しても聞かなかった子が、これをやりたいから、止まるんですよ。
時には、こっちからも、あっちからも、手と手が伸びてきて、ピタッ。ほほえましいです♡
「やめなさい」と言うよりも、「こうしてみたらどう?」と提案すると、子どもに指導が入りやすくなります。
「曲がり角では、先にちょっとだけ手を出す」。オススメです!
松下隼司(まつした じゅんじ)
大阪府公立小学校教諭。第4回全日本ダンス教育指導者指導技術コンクールで文部科学大臣賞、第69回(2020年度)読売教育賞 健康・体力づくり部門で優秀賞を受賞。さらに、日本最古の神社である大神神社短歌祭で額田王賞、プレゼンアワード2020で優秀賞を受賞するなど、様々なジャンルでの受賞歴がある。小劇場を中心に10年間の演劇活動をしていた経験も。著書に、『むずかしい学級の空気をかえる 楽級経営』(東洋館出版社)、絵本『ぼく、わたしのトリセツ』(アメージング出版)、絵本『せんせいって』(みらいパブリッシング)がある。
イラスト/したらみ