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体育が苦手な子も楽しい授業【ぬまっち流】

国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭

沼田晶弘

運動神経のよい子供だけが活躍する体育の授業にならないように工夫するも、なかなか難しいのが実情かと思います。クラス全員が楽しく参加できる体育をめざす、沼田晶弘先生(ぬまっち先生)の授業のコツを教えてもらいました。「タッチバスケ」 「マット台上前転」など、体育が苦手な子でもどんどん取り組める指導法を紹介します。

体育イメージ
撮影/大庭正美

子供たちが得意分野で活躍できるシステムづくり

高学年になると、体育が苦手で嫌いな子も増えてきます。そこで、みんなが楽しめるためのシステムを考えます。

例えば、「タッチバスケ」。ゴールにボールを入れると得点が入るというルールはバスケットと同じですが、ドリブルなし。ボールを持って走ってOK。敵にタッチされたらストップというルール(仲間にパスはOK)。

このルールを考えた理由は、ドリブルをさせると、経験者ばかりが活躍するようになるから。でもボールを持って走ったり、タッチするだけならみんなができます。それでもゴールは難しいので、得点を決めたら、控えの子と選手交代するというルールをプラス。そうすると上手な子は交代したくないので、ゴール下までボールを持ち込み、ゴールは他の子に譲ります。上手な子はゲームメイクする役割に回り、上手ではない子が得点を決めて、笑顔で選手交代するのです。このように、できる子もできない子も、楽しめるようなシステムに変えるのです。

跳び箱は「恐怖」を取り除く工程を

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