感覚でつかむ「10000より大きな数」算数授業アイデア
夏休みモードを一気に解消するには、授業で子どもたちの知的好奇心に火を付けることです。子どもたちの学びたい意欲を引き出す授業を計画しましょう。学級にまとまりを取り戻す、二学期最初の算数授業のアイディアを紹介します。
執筆/大阪市立公立小学校教諭・中西勇太、大阪市立公立小学校首席・川村幸久
目次
「大きい数」は、見て・触れて・感じる
3年生で学習する「10000より大きい数」の単元では、数が大きくなり苦手意識をもつ子どもが増えてきます。今までの数の授業より、数の概念や感覚を繰り返しつかませることが大切となってきます。
紙に書いてある数を見るだけではなく、具体物を見て触れることによって、数の感覚は高まります。導入場面で、実際に「10000」を見せて触って感じさせてから、学習をスタートしましょう。
つまずきやすい問題はオリジナル用具を活用
1.空位のある数を表す問題
空位のある数を、漢数字から算用数字に書き替える練習問題を出しましょう。
一桁ずつ確認していこうね
納得!解決策はこれ
→「空位のものさし」を活用しましょう。
次のように「空位のものさし」を作成し、いつでも練習ができるように子どもたちに配付したり、教室に掲示したりして、問題を当てはめて考えられるようにしましょう。
2.ある数のいくつ分かを考える問題
大きい数を考える上で、例えば「1000」が何個分なのかを問う問題を出題しましょう。
納得!解決策はこれ
→空位ものさしを使って、数を分けて考えましょう
復習はフラッシュカードで
子どもが得意なフラッシュカードで復習を行いましょう。映像記憶として、視覚的に数を認識させることで、復習の効果が高まります。ICTを利用するのもよいでしょう。
『小三教育技術』2018年9月号より