学級目標を意識し、個人のめあてを決められるようにする指導

いよいよ三学期。今年度最後の学期となります。次の学年に向けて、クラスの一員としてどのようなことをがんばっていくのか。学級目標を意識しながら、一人ひとりが自分に合っためあてが決められるよう支援していきましょう。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・源 憲一

クラスの一員としての個人のめあてを決めよう

学級目標に向けた自分のめあてを決める

自分たちがめざす学級像として学級目標があります。個人のめあてであっても学級目標との関連を図ることができるようにしたいものです。クラスの一員として自分にできることを考えるようにします。学級目標を手がかりとして個人のめあてを考えるように投げかけましょう。

児童が記入した3学期のめあて

友達と認め合いながら実践する

めあてを決めたらカードを教室に掲示し、子供たちが互いのめあてを見合うことができるようにします。互いのめあてを知り、友達ががんばっていたら「すごいね」とがんばりを認め合えるようにしましょう。互いに認め合うことが継続的な実践につながります。

挨拶をする子たちを見て「めあての通りにできていてすごいなあ」と感心している子

友達が努力していることを見付けたら、それを伝えることができるようにしましょう。例えばカードを書いて渡したり、帰りの会でコーナーを設けたりするなどの方法があります。「いつ」「どんなことをしていたか」を具体的に伝えることができるとよいでしょう。

教師は、「それがその子のめあてに対してどうだったか」について触れ、他の子供たちの意欲を高めるような助言をしましょう。

カードで伝える

いつでもカードを書くことができるように、たくさん印刷して教室の決まった場所に置いたり、書き方の例を掲示しておいたりするとよいでしょう。子供が友達のよいところを見付けたら、すぐに伝えることができます。

帰りの会のコーナーで伝える

例えば、話型を示しておくなど、どの子も伝えることができるように支援しましょう。最初に全体指導をしておくとよいでしょう。

活動に対してのめあて

例えば、集会活動に向けての個人のめあてはどのように設定していますか。活動に対しても、活動全体のめあてに対して、自分は何をがんばるのかを具体的に決める場面をつくりましょう。活動のふり返りでは、全体のめあてと自分のめあて、両方の視点で考えることができるとよいですね。

イラスト/佐藤雅枝

『教育技術 小一小二』2021年1月号より

学校の先生に役立つ情報を毎日配信中!

クリックして最新記事をチェック!

学級経営の記事一覧

雑誌『教育技術』各誌は刊行終了しました