小一 生活「あきをたのしもう」指導アイデア
秋は、外に出て遊ぶのに気持ちのよい季節です。公園や道路には、どんぐりや木の実が落ちていたり、虫の音が聞こえたり、教科と関連付けて学習するチャンスです。「木の葉の色が変わったよ」「バッタを見付けたよ」など、子供たちの発見から学習につなげていくこともできます。密を避け、楽しみながら学習する機会をつくっていきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・西田あすか
目次
校庭で秋を発見しよう
まずは、「夏と変わったことはないかな」と共通の課題をつくり、校庭へ秋探しに行ってみましょう。葉の色が変わっていたり、木の実が落ちていたり、風が涼しくなっていたり、夏から秋への自然の変化を発見できます。秋の自然と繰り返し触れ合える機会をもち、秋の自然を楽しみたいという気持ちを高めていきましょう。
幼稚園・保育園での経験を生かして、「秋ってどんな季節かな」と、みんなで考えてもよいでしょう。
まち探検
夏までは、校外に出る機会も少なかったのではないでしょうか。少しずつ、感染症対策を万全にしながら、校外へ出る機会もつくっていけるとよいです。もちろん、密を避け、短時間で行けるような工夫も必要です。安全確保なども細かく検討する必要があります。学習のねらいを達成できるように、外に出ながら、季節を感じられる時間をつくっていきましょう。
校外学習のマナー
一年生では、校外に出る初めての機会になるかもしれません。そこで、校外に
出たときの約束事をしっかり確認し、安全に注意しましょう。
- 歩き方 → 話しながら歩かない。狭い道は一列で歩く。など
- 横断歩道の渡り方 → 青信号になったら、左右を確認し、手を挙げて素早く渡る。黄信号になったら渡らない。 など
- 公園などの公共施設の使い方 → 他の人の迷惑にならないようにする。先生の目の届く範囲で活動する。 など
- 帰ってきたら、手洗いうがいをする。 など
自分たちの学区を歩きます。積極的にあいさつをするなど、気持ちよく活動できるように声をかけていきましょう。
「学校探検」パワーアップ
今年度は、幼保小の関わりも難しいかと思います。しかし、本来、年少の友達に学校を案内する活動は、一年生の子供たちにとって、「お兄さん・お姉さん」として自尊感情を高める大切な時間です。そこで、直接会うことはできなくても、間接的に関わりがもてる工夫をしていきたいです。
お手紙交流
校内の紹介したい場所を、クラスのみんなで分担し、冊子などにしてもよいでしょう。文を書く子、絵をかく子、表紙をかく子など、全員が関わることができるようにすることが大切です。教師が撮っておいた写真なども有効に使うと、より分かりやすくなります。「小学校はとっても楽しいところだよ」ということが伝わるような内容にしましょう。
読んだ感想などの返事がもらえると、「次はもっとこうしたい」と意欲が高まります。幼稚園、保育園の先生方と連携をしていきましょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年11月号より