小2国語「馬のおもちゃの作り方」「おもちゃの作り方をせつめいしよう」指導アイデア

教材名:「馬のおもちゃの作り方」「おもちゃの作り方をせつめいしよう」(光村図書 二年下)

指導事項:〔知識及び技能〕(2)ア 〔思考力、判断力、表現力〕B(1)イ・ウ
言語活動:(2)ア

執筆/千葉大学教育学部附属小学校教諭・宮本美弥子
編集委員/前・文部科学省初等中等教育局教科調査官・菊池英慈、千葉大学教育学部附属小学校副校長・大木圭

単元で付けたい資質・能力

①身に付けたい資質・能力

本単元は、「馬のおもちゃの作り方」の説明文を読んで、分かりやすく説明するための工夫に気付き、それを生かして、おもちゃの作り方の説明を文章に書くことをめざした単元です。

文章の組み立ての工夫を読み、説明の順序を考えながら、順序を表す言葉を使って文章を書くことが大切です。より分かりやすく伝えるための文章の簡単な構成に気付き、事柄の順序に沿って説明的な文章を書くことのできる資質・能力を育てます。

②言語活動とその特徴

コロナ禍により、友達との交流が難しい時期であるため、「おもちゃの作り方の説明書を書いておもちゃ広場で遊んでもらう」などを目標に据えるとよいでしょう。教材を読む段階から、分かりやすい説明の工夫を見付けることが必要になり、読む目的が明確になります。

まず、文章の組み立ての工夫や、順序を表す言葉を中心に読み、写真や図を使っていることにも注目して読んでいきます。おもちゃ作りの活動は生活科や図画工作科などで位置付け、合科的に取り組みます。

説明書を書く際には、カード型にし、つなげ方を工夫するしかけを取り入れ、構成を意識できる形にするなど、順序を意識しながら書くことが大切です。

単元の展開(10時間扱い)

主な学習活動

第一次(1~3時)

①教師の書いた説明書とおもちゃを提示し、活動の見通しをもつ。
・読んで作ることのできる簡単なおもちゃの説明書を書き、おもちゃ広場をつくる学習の目標を知る。
→アイデア1
・「馬のおもちゃの作り方」を読み、大まかなまとまりを捉える。
・「かんたん工作」の本を置き、どんなおもちゃを作るかについて興味を広げておく。(並行読書)

【学習課題】おもちゃの説明書を書いておもちゃ広場をつくろう。

②「馬のおもちゃの作り方」を読みながら、おもちゃを作る。
・読み返したところや、大事な言葉に線を引いておく。

③「馬のおもちゃの作り方」の説明の工夫を見付けながら読む。
・四つのまとまり(はじめ・材料と道具・作り方・楽しみ方)。
・順序や接続を表すつなぎ言葉を抜き出してまとめる。
・工程ごとに、写真と説明を対応させながら読む。

第二次(4~8時)

(課外)選んだおもちゃを作る。
④〜⑦作ったおもちゃの作り方を、工程に分けてカードに書く。
・写真や図と対応できるようなカード型に書く
→アイデア2
・作ったカードを順に並べてつなげ、説明書の形に仕上げる。

⑧友達と説明書を読み合い、説明の工夫を見付け合う。

第三次(9・10時)

⑨⑩説明書を配置し、おもちゃ広場をつくる。
・友達の説明書を読んでおもちゃを作り、感想カードを書く。
・カードを読み返し、学習をふり返る。
→アイデア3

(課外)一年生に説明書をプレゼントする。

アイデア1 教材文を読む目的を明確にして、分かりやすい説明の工夫を見付ける

直接的な交流が難しいなか、一年生に楽しんで工作してもらう方法はないかと投げかけ、「おもちゃ広場を開いて説明書をプレゼントする」という目標を設定します。

教師が手作りおもちゃとその説明書のモデルを作り、子供たちの興味を引くように提示するとよいでしょう。「早くおもちゃを作りたい」と、子供たちの興味が高まることが予想されますが、直接教えることができない一年生のために、「分かりやすい説明書を作らないといけない」ことに気付かせることが大切です。

目的が明確になることにより、「説明の工夫探し」をしながら能動的に教材文を読むことができるでしょう。

  • 小見出しに注目し、まとまりを捉える
  • 順序を表す言葉を見付ける
  • 段落のはじめには「すること」を述べている

これらのことを個別に見付けられるように促します。実際におもちゃを作っていく際には、立ち止まったり、読み返したりしたところに印を付けておくと、気を付けることはどこかを捉える際の手がかりになるでしょう。

「詳細な説明」の部分には、おもちゃを動かす際の大切な事項が書かれていることに気付くことができます。

アイデア2 写真や図と対応できるようなカード型に書き、順につなげて説明書を作る

大まかなまとまり(はじめ・材料と道具・作り方・楽しみ方)のなかでも、(作り方)の部分が長くなります。そこで、段落が変わるところで区切ることができるよう、カードを使います。分けることにより、文章と絵を対応させながら、工程ごとに気を付けてほしいところを意識して書くことができます。

また、進捗状況が明確なため、説明書の完成まで見通しをもって書き進めることができます。全部で6〜10枚程度が目安です。カードができたら、順番につなぎ合わせます。立つ、広がるなど、説明書の形の例を提示しておくとよいでしょう。

おもちゃ作りは、生活科や図画工作科で扱い、合科的な単元構成にすることができます。ただし、今回国語科でねらう「読んで分かりやすい説明書」を書くという目的に沿えるよう、簡単に手に入る材料、使える道具で作れて、工程の少ないものを選ぶ配慮が必要です。

▼説明カードの例

イラスト/川野郁代

『教育技術 小一小二』2020年11月号より

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