小2生活「もっとなかよし まちたんけん」指導アイデア
執筆/神奈川県公立小学校指導教諭・鈴木真樹
編集委員/文部科学省教科調査官・渋谷一典、文部科学省教科調査官/愛知淑徳大学准教授・加藤智、神奈川県公立小学校校長・二宮昭夫
目次
期待する子供の姿
知識及び技能の基礎
地域の人と関わる活動を通して、自分たちの生活とさまざまな人との関わりに気付くとともに、適切な接し方を身に付ける。
思考力、判断力、表現力等の基礎
地域の人と関わる活動を通して、地域の場所やそこで生活したり働いたりしている人々と自分たちの生活との関わりについて考えることができる。
学びに向かう力、人間性等
地域の人と関わる活動を通して、地域の場所や人に親しみや愛着をもち、安全に気を付けながら積極的に関わろうとする。
単元の流れ(17時間)


学習の流れ
夏のまちたんけんをふりかえろう(1時間)

なかよしまちたんけんの計画を立てよう(1時間)



【評価規準等】
態 前回の探検の様子を思い起こし、場所や人への関心をもって関わろうとしている。
※評価規準等の知=知識・技能、思=思考・判断・表現、態=主体的に学習に取り組む態度の観点を示しています。
なかよしまちたんけんをして、発見したことを伝え合おう(5時間)



【評価規準等】
知 身の回りにはさまざまな場所があり、そこで働いている人が自分と関わっていることに気付いている。
もっとなかよしまちたんけんの計画を立てよう(2時間)



【評価規準等】
思 訪れたときの行動を予想しながら、活動の計画を立てたり、約束を決めたりしている。
新しいはっ見を伝え合おう(6時間)


もっとなかよしまちたんけんで見つけたことをまとめよう(2時間)


【評価規準等】
知 地域の人に関わる際、相手や場所に応じたあいさつや言葉遣いを適切に行っている。
知 地域の親しみを感じる人々や愛着のある場所が増えたり、それらの人々や場所が自分たちの生活を楽しくしたりしていることに気付いている。
態 地域の人々の思いを知り、地域の場所や人々を大切にしようとしたり、積極的に関わろうとしたりしている。
活動のポイント1
ふり返りから、まちたんけんへの意欲を高める
夏のまちたんけんで関わった場所や人について思い起こす

※季節の変化に着目して、前回と同じ場所を比べるとよいでしょう。
場所や人に関する最新情報の紹介から、まちたんけんへの意欲を高める

「もっと仲よくなって、ひみつを知りたい」などの見通しをもって探検の計画を立てる
活動のポイント2
まちたんけんへの意欲がさらに膨らむ手立てを工夫する
発見したことの共通点や違いから、次のまちたんけんへ
探検で見付けた場所や人について、例えばお店の工夫などの発見が増えることを喜び合いながら、もっと聞いてみたい、確かめてみたいという意欲を膨らませていくことが大切です。

カテゴリごとに板書し、新たな視点に気付かせたい。
必要に応じて、探検先との打ち合わせも

店長さんの工夫について聞きたがっているようです。
子供を夢中にする工夫として
※タブレットなどのICT機器の活用も有効です。
身に付けた資質・能力を生かして
【生活科】
・夏の探検を思い起こして、安全やルールに気を付けた探検の計画を自分たちで見通す(思考力、判断力、表現力等の基礎)。
・前単元で見付けた町の工夫を基に探検場所のさまざまな工夫に目を向ける(知識及び技能の基礎)。
【他教科等】
・国語の学習を生かしてインタビューしたりメモを取ったりして、 多くの情報を集める(知識及び技能)。
評価のポイント
この単元で特に重点をおきたい資質・能力を取り上げています。
(思考力、判断力、表現力等の基礎)
地域の人と関わる活動を通して、地域の場所やそこで生活したり働いたりしている人々と自分たちの生活との関わりについて考えることができる。
こんな場面で見とりましょう。
探検のインタビュー
比べる 予想する

・夏の探検の気付きと比較している。
・理由を予想し、さらに新たな疑問をもっている。
ふり返りの記述
関連付ける 見通す
「お店の人はみんな、お客さんのことを思っています。お気に入りのお店の人や工夫をみんなに紹介したいです。」
・自分と友達の発見の共通点を見いだしている。
・町を自分の生活との関わりで捉え、これからの関わり方を思い描いている。
困っている子にはこんな支援を
・板書に整理した友達の発見を参考にできるようにする。

・子供のふり返りを基に、季節の変化に着目できるようにする。

イラスト/高橋正輝
『教育技術 小一小二』2020年11月号より