小学生におすすめ!女子ウケ「怖い本」傑作選

「怖いもの見たさ」なのでしょうか、子供は”怖い話”が大好きです。現実とファンタジーの区別がつき、「怖さ」の楽しみ方が身に付いているのだと思います。特に女子たちは空いた時間を見つけてはよく読んでいます。そこで読書嫌いの子でもハマる、人気の本をご紹介します。

執筆/北海道公立小学校教諭・戸来友美

空き時間や朝読書に!女子ウケ「怖~い本」傑作選のイメージ画像
Photo by 🇸🇮 Janko Ferlič on Unsplash

悲鳴を上げながらも読み進めてしまう3冊

①不気味な絵に教室内で響く「きたー!」

『いるの いないの』

怪談えほん(3)『いるの いないの』 作/京極夏彦 絵/町田尚子 岩崎書店

怪談えほん(3)『いるの いないの』 作/京極夏彦 絵/町田尚子 編/東雅夫 岩崎書店

夏にぴったりの怖い絵本があります。『いるの いないの』です。この絵本を読み聞かせする時、一度読んだことのある子も、「くるよ、くるよ、くるよ…きたー!」という声を上げるほど、とっても不気味な絵があるのです。そこの場面が、怖いけれども盛り上がります。

この「怪談えほん」のシリーズは、どれも驚きの声が上がる絵本です。高学年でも怖い話が苦手な子もいるので、「怖いのが苦手な人は耳を塞いでね。」と言ってから読むようにしています。

②女子の間でジワジワ広がる恐怖と人気

『追ってくる怪談 緑の本』

『追ってくる怪談 緑の本』 作/緑川聖司 絵/竹岡美穂 ポプラ社

『追ってくる怪談 緑の本』 作/緑川聖司 絵/竹岡美穂 ポプラ社

読書があまり好きではないと言っていた子が、読み始め、シリーズ全てを手にとって読んでいた本があります。「本の怪談シリーズ第四巻目」『追ってくる怪談 緑の本』です。イラストのかわいらしさから、女子が手に取り、その子が勧めて次の子が読むと言うようにじわじわと広がっていきました。

怖かった部分を見せ合って、「キャー。」と悲鳴を上げながら楽しむ姿も見られます。他には『絶叫学級』(作/いしかわえみ 集英社)『ほんとにあった怖い話』(編/ほんとにあった怖い話委員会 朝日新聞出版)などもよく読まれます。

③短いストーリーで様々な感情が交錯

『5分後に意外な結末』

『5分後に意外な結末 ①赤い悪夢』 学研プラス

『5分後に意外な結末 ①赤い悪夢』 学研プラス

ショートショートの本を勧めると、朝読書の時間で読みやすいからか、何人かが手に取るようになりました。『5分後に意外な結末』のシリーズ(学研)は人気があります。怖いものだけではなく、感動ものや友情ものもあり、読書のジャンルが広がります。

また、星新一の『ねむりウサギ』(理論社)所収の「ガラスの花」は、人間の欲が招く恐怖を描いている作品で、不安なまま物語が終わってしまう怖さがあります。読み聞かせすると、男女問わず図書室に借りに行くようになりました。

構成/浅原孝子

『小五教育技術』2018年7/8月号より

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