小1算数「のこりはいくつ」指導アイデア(4/7時)《ブロックを操作してのこりを考える》

執筆/富山県公立小学校教諭・追分香織
編集委員/文部科学省教科調査官・笠井健一、前富山県公立小学校校長・中川愼一

本時のねらいと評価規準 

[本時 4/7 : 残りを求めるひき算を学習した後]

ねらい
部分を求める場面について、ブロックを操作する活動を通して、残りを求める場面と同様にひき算となることについて考える。

評価規準
ブロックを動かすことを通して、部分を求める場合もひき算と捉えることができることについて考えている。[数学的な考え方]

小1算数「のこりはいくつ」指導アイデア

問題場面

問題場面

こどもが7にんいます。おとこのこが3にんです。おんなのこはなんにんですか。

子どもは7人いて、男の子と女の子がいるんだね。

前のときみたいに、残りが何人っていうお話じゃないよ。

どんな式になるのかな。

これまでにブロックを動かして考えてきたから、今度もブロックで考えたら分かるかな。

前に勉強したこととつなげて考えたんですね。それでは、ブロックを使って考えてみましょう。

本時の学習のねらい

どんな式になるのか、ブロックを使って考えよう。

見通し

前時までに残りを求める場面のひき算を学んできている子どもたちは、本時の問題文に「残りはいくつ」というキーワードがないことに気付くでしょう。これまでの学習で、「増えると」「あわせて」「残りは」などのキーワードをもとに演算を決定していた子どもたちですから、どうやって式に表せばよいのかとまどうのは当然です。分からないと思う理由に共感する場面や、これまで学んだことを使ってみたら分かるかもしれないと考える子どもの発言を大切にする場面をつくりましょう。

問題文をブロックに置き換える活動を取り入れることで、問題文から場面をイメージする経験ができます。7人の子どもの中に3人の男の子が含まれているという状況をしっかり捉えられることが大切です。

自力解決の様子

A つまずいている子
問題の数字の通りにブロックを置いている。

A つまずいている子

B 素朴に解いている子
挿絵と同じようにブロックを出して、数えている。

B 素朴に解いている子

C ねらい通りに解いている子
ブロックを種類ごとにまとめ、動かしている。

C ねらい通りに解いている子

学び合いの計画

イラスト/コダシマアコ 横井智美

『教育技術 小一小二』2019年7/8月号より

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