失敗しない! 1年間を見据えた「新年度スタート1週間の仕事」完全ガイド

新年度最初の1週間は、毎日が「初めて」の連続です。一つ一つの準備も大切ですが、この1年間の学級生活の導入となる特別な1週間として、最初の5日間それぞれの“位置づけ”と“押さえたいポイント”を、埼玉県公立小学校の紺野悟先生が1日ごとに伝授します! 子供たちとの出会い方から、学級経営の土台となる心地よい場づくり、安心して学べる環境づくり、皆で心地よく過ごすための日常生活の指導のコツ、そして2週目のポイントまで、具体策の詰まったこれまでの本連載の記事と連動させて完全ガイドでお届けします。“失敗しない”スタートから、目指すクラス像へとつなげていきましょう!
執筆/埼玉県公立小学校教諭・紺野悟
目次
学級の1年の流れが始まる「最初の1週間」
これまで記事では、「0日目の準備」「1日目の1時間目」などのように焦点を定めて、具体的な「型」を提案してきました。読者の方は、気になった記事からお読みいただくことができます。そのままやってみることもできますし、経験値によってご自身の実践にミックスさせることもできます。多くの読者は、ひとまず「何しようかなあ、みんなの教育技術にいいネタないかなあ」と、探していたところ、偶然にもこの記事にたどり着いてくださったのではないでしょうか。
しかし、ここまで触れてこなかった領域があります。
それが「流れ」です。
学級経営は1年間を通して行われます。
初日は、その中の1日です。1年間の中で連続的に続く一部です。
もちろん、1年のスタートですから、子供たちは良い意味で昨年度をリセットして、意欲が高い状態です。教師も同じです。この状況を生かさないのはもったいないのですが、過度に頼りすぎては続かなくなります。
そこで、本記事では「1週間の仕事」と題して、これまで提案してきたシナリオを結びつけるような形で1年間の中の最初の1週間がどのような位置づけになっているのかをまとめることにしました。
これまでに公開している記事は、リンクをつけてありますので、行き来しながらお読みいただければと思います。
最低限の準備から始める〈0日目〉
失敗しない!「新年度スタート0日目〜始業式までの準備」完全ガイド
0日目のキーワードは「優先順位」です。
何をどの順番で進めていくのかを、記事にあるような「やることリスト」を活用して計画的に準備を進めていきます。がむしゃらに何でもかんでも進めていくのではなく、順番を考えながら仕事を進めていきます。なぜなら、1週間程度の限られた時間の中で準備しなくてはならないからです。
また、感染症や介護や子供の体調不良で始業式まで休むかもしれません。それにも対応できるように、初日のうちに最低限の準備を教室で済ませておくと、ひとまず安心して休むことができます。
経験を重ねれば対応力があるので、いざというときはどうにか対応できることでしょう。でも、リスクマネジメントを事前にしておくことで余裕が生まれることは、心理的にも重要です。永遠に時間があるなら、時間をかけて準備をしたいものですが、限られている中だからこそ、やるべきことから手を付けていく、順番を見極めることが必要です。
また、経験を重ねることで、やめてしまったこともあります。
