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「理科の実験」&「社会の調べ学習」の“あるある”失敗談【「授業準備が間に合わない!」ピンチから学んだ授業づくり/先輩教師の体験談#4】

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「授業準備が間に合わない!」ピンチから学んだ授業づくり【先輩教師の体験談】
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授業準備が間に合わない!

ベテラン教師といえども、「授業準備の時間を確保できない」という経験は誰しもあるものです。本連載は、そうした局面を先生方はどのように乗り切ったのか、もしくは失敗から何を学んだのか、成功例そして失敗例を赤裸々に語っていただくリアル体験談集。
今回は、神奈川県横浜市立小学校のJ・E先生の体験談・前編を紹介します。

体験談① 予備実験なしで実験を強行し、結果にズレが生じた【高学年・理科】

理解不足のまま実験を行い、各班の結果がバラバラになってしまった

5年生の理科「もののとけ方」の単元で、食塩が水に溶ける量を調べる実験をしたときのことです。
予備実験を行う時間がなく、その単元で押さえるべきポイントも不明確だったものの、理科支援員が実験の準備をしてくれていたことや、自分が過去に5年生を担当し経験があったことから、「大丈夫だろう」と思いそのまま授業に臨みました。
そしてとりあえず、教科書や映像資料を確認しながら、班に分かれて実験に取り組むように指示を出しました。

すると、各班の結果に大きなズレが生じてしまいました。
各班の進め方を確認したところ、「すり切り」をして正確に食塩の分量を量ることや、「溶け切ってから(=食塩の粒が見えなくなってから)次の食塩を入れる」ということが理解できていないまま、それぞれのやり方で実験を進めてしまったことがわかりました。比較的おおらかな子が多いクラスだったので、「なぜ結果に違いが出たのだろう?」と問いかけながら原因を紐解くことで、なんとか実験に必要な作業やポイントの理解につなげることができましたが、なかには不満をもつ子もいると思うので、猛省しなければと思いました。

つまずきそうなポイントを押さえ、どの子にもわかりやすい支援を考えることが重要

反省点としては主に3点。

・予備実験を行っていなかったため、自分自身、実験内容をしっかりと理解していなかったこと。
・子供たちが間違えそうなポイント、つまずきそうな工程を捉えておらず、それに対する支援の想定が不十分だったこと。
・「自分には過去に経験がある」という過信から、「子供たちにとっては初めての実験である」という視点が抜けていたこと。

その上で、理科の実験では、安全管理も含めて理科支援員さんと一緒に予備実験をするか、少なくとも事前にある程度打ち合わせをすべきであることを痛感しました。 また、あえて生活経験の乏しい児童や、複雑な工程を理解することが難しい児童に焦点を当てて必要な支援を想定することで、どの子にもわかりやすい支援になるということも学びました。

構成/出浦文絵
イラスト/藤井昌子
企画/小学館インクリオ

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