「愛媛大学才能教育センター」、ついに本格始動!キックオフイベントに密着しました
「Gifted × Japan:新たな才能教育の扉を開く」と題された愛媛大学才能教育センターのキックオフイベントが、2025年7月5日(土)にお茶の水女子大学で開催され、学校現場の先生方にも役立つたくさんの知見が語られました。記念すべき1日に密着、時系列に沿ってレポートします。
目次
開会式
当日のイベントは、次の3つを記念して開催されました。
- 愛媛大学教育学部附属才能教育センター設立
- お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーション研究所と愛媛大学教育学部附属才能教育センターの連携協力に関する協定の締結
- お茶の水女子大学創立150周年
お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーション研究所所長・千葉和義教授の挨拶から、イベントはスタートしました。 司会は、香川大学副理事・情報化推進統合拠点長の林敏浩教授です。


アジア太平洋才能教育連盟会長の挨拶
続いて、アジア太平洋才能教育連盟(Asia-Pacific Federation on Giftedness:APFG)のパク・ギョンビン会長が、韓国から駆けつけ、祝辞を述べました。

そしていよいよ、「愛媛大学教育学部附属才能教育センター(Ehime University Centre for Gifted Education and Talent Development:EU-GATE)」の初代センター長である隅田学教授が、キックオフイベントについての想いを語ります。

愛媛大学教育学部附属才能教育センター(EU-GATE)のHP
愛媛大学教育学部附属才能教育センター(EU-GATE)のHPは【コチラ】です。
文部科学省からのビデオレター
文部科学省初等中等教育局教育課程課・岩岡寛人学校教育官からも、ビデオレターが届いていました。

レジェンド・トーク「才能教育の歩みを振り返って:教訓と優れた実践法」
イベントのトップバッターは、アメリカ・コネチカット大学の教育心理学者、ジョセフ・S・レンズーリ教授とサリー・リース教授です。
二人は、才能伸長教育「SEM(The Schoolwide Enrichment Modelの略)という教育モデルを40年以上にも渡って作りあげてきました。二人はこの講演で、SEMのこれまでの歩みに加え、「なぜ、SEMが40年以上もの長きにわたり、今、なお教育現場で支持され続けているのか?」 について語りました。SEMの詳細については、下(↓)リンクの記事をご覧下さい。
教師も子どももハッピーで創造的になれる探究学習、SEMとは? その基本の「き」
レンズーリ教授は、「すべての子に伸ばすべき才能があり、それを育むリソースや環境が学校に必要」と言います。

レンズーリ教授・リース教授による発表のポイント
SEMは、子供一人ひとりの興味を起点に学びをデザインする、柔軟で実践的な才能伸長教育のフレームワークです。中でも「TYPE3プロジェクト」と呼ばれる探究活動では、子どもが「本当にやってみたい」と思うテーマを追究することで、深い学びと創造的な成長が促されます。
教師自身も教える楽しさを実感でき、全米のみならず、世界各地の学校で取り入れられています。SEMは、誰か特別な子のための特別な教育ではなく、すべての子供が自分の可能性に出会うための、誰にでも開かれた教育なのです。
字幕翻訳や先生方とのやりとりは知久麻衣さん(一般社団法人 日本スクールワイド・エンリッチメント・モデル協会代表理事)、動画編集は上田志穂さん(同・理事)、監修は松村暢隆名誉教授(関西大学)が担当されました。
上記の発表映像は才能教育センターHPの「VIDEOS」に公開されています。下記(↓)のリンクです。