小３特別活動「パワーアップ係活動」指導アイデア

文部科学省教科調査官監修による、小３特別活動の指導アイデアです。６月は、学級活動(3)「パワーアップ係活動」の実践を紹介します。
係活動を通して、学級のために友達と力を合わせて働くことの意義を理解したり、役割を果たそうとする力を身に付けたりし、責任をもって主体的に行動しようとする態度の育成を目指します。

執筆／神奈川県公立小学校教諭・西田あすか
監修／文部科学省教科調査官・和久井伸彦
　　　神奈川県公立小学校校長・源関正浩

年間執筆計画

１　題材について

少しずつ学級生活に慣れ、人間関係にも広がりが見られる頃だと思います。中学年では、低学年での経験を生かし、係活動を充実させることによって、高学年での児童会活動につながっていきます。学級のために活動することの楽しさや、みんなで協力して活動することのよさを実感できるように指導していきます。係活動は、多くの子供たちが、自分たちのアイデアを出し合ったり、役割分担をしたりしながら楽しく活動することができます。一方、活動量に差が出たり、自分の活動内容が分からず、思うような活動ができていなかったりしている実態があります。そのようなときは、一度立ち止まり、学級共通の問題として取り上げてみましょう。

学級活動(3)では、自己のよさを生かしながら、将来への見通しをもち、なりたい自分の実現に向けて実践する活動です。学級全員に共通する問題を自分のこととして捉え、自己のよさを生かしながら、自分の生活をよりよくしたり、なりたい自分に近付けたりできるような力を育てていけるようにします。さらに、ここで取り扱う学級活動(3)イは、「社会参画意識の醸成や働くことの意義の理解」になります。係活動を通して、学級のために友達と力を合わせて働くことの意義を理解したり、自己の役割を考えて工夫しながら役割を果たそうとする力を身に付けたりし、責任をもって主体的に行動しようとする態度の育成につなげていきたいものです。

２　事前の指導