初めての個人面談 これだけは注意したい5つのチェックポイント|新任教師のための学級経営講座 #6


初めて学級担任になった新任教師にとって、「学級経営」は不安なもの。そこで、学級経営の基本が学べる連載をお届けします。毎月の準備や進め方などをその月の学校行事なども絡めながら紹介。鳥取県の公立小学校で、若手教師の育成に尽力してきた友定章子先生が、新任教師でも分かりやすいように解説します。今回は、初めての個人面談を取り上げます。
執筆/元鳥取県公立小学校教頭・友定章子
目次
はじめに
学校現場での教師としての「やりがい」ってどんなことでしょう。私は、子供たちが学習に向き合うようになったり、心が成長して最後まで努力する様子を見たりしていると、とてもうれしくなります。子供の変化を一緒に喜べることがとても楽しく充実していると感じます。
反面、教師としての多忙感や疲弊感も感じずにはいられません。その一つが、保護者への対応ではないでしょうか。私も何度経験してもやはり緊張します。他の先生ならこんなことにならなかったのかも、もっとうまく対応できたのかもと思うと、不安になるのは当たり前です。
特に緊張するのは、学期末に行われる個人面談(個人懇談)です。個人面談は、4月に担任をしてから初めて保護者と1対1で向かい合う大事な時間です。保護者との個人面談に向けてしっかりと準備しておきましょう。
保護者として個人面談で残念に思ったこと
我が子が小学生だったころ、保護者として個人面談をしてもらうこともありました。保護者として残念に感じたことは、①待ち時間が長い、②先生が正面に座る(子供のことで責められているように感じてしまう)、③私の子供のことを見ていると実感できない話がある、④課題ばかりを言われる(私の子供のいいところは見ていないのでは?と感じる)でした。
わずか15分の面談ですが、このような個人面談では担任の先生への信頼感や期待値は下がってしまいます。時間休を取ってわざわざ来たけれど、なんだか残念な気持ちになったことがありました(自分の子供が優秀だったらこんなことは感じなかったかもしれませんが)。反対に、15分間で先生への信頼が高まり、これからも応援しよう、子供を安心して任せられると感じる先生もいました。個人面談は、「子供のことを保護者と一緒に考えたい」ということが伝わるようにしたいですね。