小６体育「ゴール型【ボール運動】」指導アイデア

特集: 文部科学省教科調査官監修｢教科指導のヒントとアイデア｣

授業改善

2025.02.26

プリント

単元名

みんなが主役！レッツチャレンジ！フラッグフットボール

年間計画表　

単元目標

●知識及び技能
ゴール型（フラッグフットボール）の行い方を理解するとともに、ボール操作とボールを持たないときの動きによって、簡易化されたゲームをすることができるようにする。
●思考力、判断力、表現力等
ルールを工夫したり、自己やチームの特徴に応じた作戦を選んだりするとともに、自己や仲間の考えたことを他者に伝えることができるようにする。
●学びに向かう力、人間性等
ゴール型（フラッグフットボール）に積極的に取り組み、ルールを守り助け合って運動をしたり、勝敗を受け入れたり、仲間の考えや取組を認めたり、場や用具の安全に気を配ったりすることができるようにする。

授業づくりのポイント

①運動の特性

フラッグフットボールは、ボール操作がランかパスのみで行われるため、どの子供もゲームに取り組みやすい運動です。また、攻撃の度にハドル（作戦会議）があるため、役割を明確にしてから作戦を遂行しやすい運動です。

②学習のねらい

チームで作戦を立てたならば、ゲームの前にそれを練習する機会を設定することが大切です。本指導アイデアでは、チームタイムを設け、それぞれのプレーヤーが走るコースを確認したり、パスを出すタイミングを図ったりできるようにします。また、チームの作戦に基付いた位置取りをするなどのボールを持たないときの動きができるようにします。

③子供の取組

ボール操作がパスかランのみで行われるため、誰でも得点できる可能性が高く、得点する楽しさを味わいやすい運動です。一方で、コートの広さによっては、攻撃側が得点しづらくなったり、ワンマンプレーが目立ったりしてしまい、運動することに意欲をもてないこともあります。

④指導の手立て

そこで、本指導アイデアでは、一度だけ前パスを含むパスができるというルールから始めることで、連携プレーを促し、作戦の幅が広がるようにします。また、単元前半では、子供の実態に応じて、コートの幅やルールを変更しながらゲームに取り組みます。後半では、作戦を選び、チームの特徴に応じて工夫しながらゲームに取り組みます。

⑤指導ポイント

フラッグフットボールでは、チームの特徴に合った作戦に近付けていけると、よりゲームを楽しめるようになります。チームの様子を見取り、各チームに有効な言葉がけを行うことが大切です。

単元計画（例）

単元の評価規準

●知識・技能
①ゴール型（フラッグフットボール）の行い方について、言ったり書いたりしている。
②ランやパスをするといったボール操作によってゲームをすることができる。
③ボール保持者からボールを受けることのできる場所に動くなどのボールを持たないときの動きによってゲームをすることができる。

●思考・判断・表現
①みんながゴール型の楽しさや喜びを味わうことができるよう、プレイ上の制限、得点の仕方などのルールを選んでいる。
②自分のチームの特徴に応じた作戦を選んでいる。
③効果的な攻め方や作戦について動作や言葉などを使って他者に伝えている。

●主体的に学習に取り組む態度
①集団対集団で競い合うための練習やゲームに積極的に取り組もうとしている。
②ルールやマナーを守り、仲間と助け合って練習やゲームをしようとしている。
③用具の準備や片付けで分担された役割を果たそうとしている。
④ゲームの勝敗を受け入れようとしている。
⑤仲間の考えや取組を認めようとしている。
⑥場や用具の安全に気を配っている。

イラスト／みながわこう

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