学校行事や地域の行事もCanvaで大成功【応援!Canvaるセンセイ! ♯4】
この連載では、日本全国の様々な地域でCanvaを使って頑張っている先生の様子を、教育界のインフルエンサー、「さる先生」こと坂本良晶先生がレポート。読者の皆さんが真似できるアイデアをたくさん紹介してもらいます。
広島県江田島市はCanva教育版(自治体向け)を自治体で導入しています。今回実践を紹介してくださるTeacher Canvassadorの西川珠美先生は江田島市の大古小学校の6年生の担任です。私も以前、大古小学校を訪問させていただきましたが、本当に学校全体でCanvaをクリエイティブに活用されています。西川先生は学校行事や特別活動や総合的な学習の時間において学校全体を巻き込んでの素晴らしい実践をされています。
執筆/広島県江田島市立大古小学校教諭・西川珠美
監修/元京都府公立小学校教諭、Canva Education Senior Manager ・坂本良晶
協力/江田島市立大古小学校
Canva(キャンバとは?)
https://www.canva.com/ja_jp/learn/easytodesign/
Canvaは、オンラインで使える無料のグラフィックデザインツールです。61万点ものテンプレートと1億点の素材(写真、動画、イラスト、音楽)があり、ドラッグ&ドロップの簡単操作で、誰でも簡単にあらゆるデザインを作成できます。パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットでも使えます。Canvaで作成したデザインを数クリックで印刷注文できる「Canvaプリント」と呼ばれる印刷サービスも提供。また、UD(ユニバーサルデザイン)フォントを採用し、特別な支援を要する子どもをはじめ、誰もが学びやすい環境の実現を目指しています。
https://www.canva.com/
目次
(1)学校行事 ~初仕事! 1年生お迎え遠足~
学校のリーダーになったばかりの6年生。新1年生を迎える遠足を企画しました。
遠足のねらいは、
① 1年生と他学年が仲良くなること
② 全校児童が地域について知ることができること
の2つです。
このねらいを達成するために、6年生が考えたのは「ウォークラリー」でした。地域の穴場スポットを巡り、穴場スポットシールを集めます。
穴場スポット紹介とシール台紙を兼ねた「遠足のしおり」をCanvaで作成しました。
(2)地域の行事 〜初挑戦! 夏まつりに出店〜
総合的な学習の時間では、地域の伝統行事を学習している6年生。地域を自分たちの力で盛り上げるべく、夏まつりに出店することを企画しました。
その際、子供たちから「チラシを作って、後輩たちにもお家の人にも知ってもらいたい!」「夏まつりに来てくれたお客さんに、夏まつりのことが分かるパンフレットを渡したい!」という案が出ました。そこで、チラシとパンフレットをCanvaで作成しました。
どちらの行事も大成功! Canvaのおかげで、得意不得意に関わらず子供たちの活躍の場が増え、行事を自分たちで創っていく楽しさを感じることができていました。
Canvaの魅力
豊富なテンプレートや素材で、見た人の心をつかむ作品ができる!
Canvaでしおりやちらしの土台を選び、自分たちで自由に編集していきます。Canvaの豊富なテンプレートや写真素材のおかげで、子供たちの「こんなデザインにしたい!」が簡単に実現されます。とても可愛らしく、映えるしおりやちらしが完成しました。出来栄えに感動した校長先生からも「全校児童にカラーで配付しましょう」と言ってもらえて、子供たちは大喜びでした。
「共同編集」機能が大活躍!
子供たちは「共同編集」機能を活用して、協力してしおりやちらしを作りました。どのページからでも同時に作ることができるので、分業して、効率よく完成させることができました。
【坂本先生コメント】デザインを民主化する
いかがでしたか? 西川先生も言及されているように、Canvaを使うことで、得意不得意に関わらず子供たちの活躍の場が増えるというのは、私自身が現場でプレイヤーだった頃にも強く感じていたことです。ポスターを制作するというような活動ではどうしても、絵や字が得意な子供が中心になる傾向は大なり小なりあります。でも、Canvaでならみんながその活動に参画できるのです。
Canvaのミッションである「デザインを民主化する」ことと教育との親和性は、非常に高いものだと考えます。ぜひより多くの学校でCanvaを活用されることを願っています。
次回も、Canvaで頑張る先生や、教室での活用事例などを紹介していきます。ご期待ください!