小6らくらくUnit 3「My Weekend」⑧【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のNEWスライドde外国語」。2024年度の教科書改訂に合わせて、パワーポイント教材をリニューアル。
今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 3「My Weekend ~週末にしたことを伝え合おう」第8時(週末にしたことを伝え、クイズに答えよう!)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 3「My Weekend ~週末にしたことを伝え合おう」全8時の7時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
〇単元目標
自分のことを話したり、友達のことをよく知るために、週末にしたことについて、基本的な表現を使って伝え合うことができる。
○単元のゴール
週末にしたことを伝え合おう。
○本時の目標
週末にしたことを伝え、クイズに答えよう!
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・I went to 〜. I enjoyed 〜. I ate 〜. It was 〜. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・週末の生活についてのやり取りを聞いて、話の内容を聞き取ることができる。
●思考・判断・表現
・友達のことをよく知るために、週末の生活についてのやり取りから、話の内容を聞き取っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・友達のことをよく知るために、週末の生活についてのやり取りから、話の内容を聞き取ろうとしている。
【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
・I went to 〜. I enjoyed 〜. I ate 〜. It was 〜. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・I went to 〜. I enjoyed 〜. I ate 〜. It was 〜. およびその関連語句を用いて書かれた文で、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を読んで、理解することができる。
●思考・判断・表現
・友達のことをよく知るために、週末の生活について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現で書かれた文の意味を理解して、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
・友達のことをよく知るために、週末の生活について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現で書かれた文の意味を理解しようとし、声に出して読もうとしている。
【話すこと】(やりとり)
●知識・技能
〈知識〉
・I went to 〜. I enjoyed 〜. I ate 〜. It was 〜. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・週末の生活について、I went to 〜. I enjoyed 〜. I ate 〜. It was 〜. およびその関連語句を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている。
●思考・判断・表現
・自分のことを話したり、友達のことをよく知ったりするために、週末の生活について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを話したり、友達のことをよく知ったりするために、週末の生活について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・週末の生活について伝えるために、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を理解している。
〈技能〉
・週末の生活について伝える文を、例文を参考に書くことができる。
●思考・判断・表現
・自分のことを伝えるために、週末の生活について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを伝えるために、週末の生活について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、例文を参考に書こうとしている。
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 単元のゴール、本時のめあての確認
- 教科書 Let’s Chant & Let’s Sing
- 教科書 Small Talk
- 教科書 Let’s Try ② / Enjoy Communications
My Weekend の発表 & Memory Game - 教科書 Sounds and Letters
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などの質問を児童にしてみましょう。
②単元のゴール、本時のめあての確認
単元のゴール、本時のめあてを確認しましょう。
③教科書 Let’s Chant & Let’s Sing (p.26)
教科書 p.26の Let’s Chant と Let’s Sing です。ウォームアップとして、また日常生活を紹介する表現をインプットするのに効果的です。英語の授業中だけでなく、朝の会や帰りの会で扱うこともできると思います。
④教科書 Small Talk (p.29)
教科書に載っているトピック「How was your breakfast?」で Small Talk を行いましょう。教師とALTで自己開示を行い、デモンストレーションを行いましょう。ALTが不在の場合は、デジタルブックのモデル映像を視聴させることもできます。その後、教師―児童、ALT―児童、児童―児童などでやりとりを行い、最後は児童同士ペアでやりとりを行いましょう。
⑤教科書 Let’s Try ② (p.29) / Enjoy Communication (p.30)
My Weekend の発表 & Memory Game
私の授業での「週末の紹介」の発表のさせ方を紹介します。
全員の前で1人ずつ発表を行っていくことも考えましたが、楽しみながらできるように工夫して行いました。
発表に向けて、まずペア(隣同士・前後・クロス)で何度か練習を行い、自信を付けて本番に臨めるようにしましょう。発表前には評価の基準(視線・声の大きさ・発音)を再度確認しましょう。評価に関しては、学級の実態に合わせて変更して使ってください。
私の場合は、「発表して拍手して称賛」という形ではなく、3人ずつ発表をさせました。
発表を聞いている児童には、発表内容をメモしたり○を簡単につけることができるワークシートを配付しました。
【ダウンロード】My Weekend 発表メモワークシート(記事の最後でダウンロードできます。)
3人が発表を終えたら、教師は「Memory Game」と題して、発表内容に関して1、2問程、クイズ形式で質問をします。発表者以外の児童は、ワークシートに書いた発表内容メモを参考にして、クイズに答えていきます。
【児童A】
I went to the sea. I enjoyed swimming in the sea. It was fun.
I ate seafood. It was delicious.
Where did A-san go?
What did A-san enjoy?
(How was swimming in the sea?)
(What did A-san eat?)
(How was the seafood?) (1、2問を質問します)
教師の質問に対して児童の理解が難しい場合は、次のように行うとよいでしょう。
●Where did A-san go? と質問して児童が答えに困っている場合
教師が、He went to +ジェスチャー で児童から sea という答えを引き出しましょう。
●What did A-san eat? と質問して児童が答えに困っている場合
He ate +ジェスチャー でヒントを与えましょう。
クイズが進むにつれて児童も少しずつ答え方に慣れていくように指導していくことが大切です。
解答者の児童は、1列をグループにして代表者1名ずつが黒板の前に出てくるようにするとよいと思います。
少しでも児童が楽しめるように、私は、クイズ解答用の早押しボタンをネット通販で5個購入しました。
黒板の前には発表者が3名います。その前に、長机と5名分の椅子、早押しボタン5個を配置して、早押しクイズ大会のようにして行いました。
発表者3人の発表とクイズを終えたら、解答者は交替しましょう。
児童の行うことを明確にすると、児童の意欲を喚起するだけでなく、しっかりと聞こうとする聞き手の態度なども劇的に変わります。 児童が活動に慣れてきたら、後半は、質問を児童にチャレンジさせることもできると思います。実態に合わせて行ってみてください。
⑥教科書 Sounds and Letters(p.35)
教科書 p.35の Sounds and Letters です。短時間の積み重ねを大切にしましょう。私は YouTube のフォニックスを児童といっしょに行ってから、Sounds and Letters を行います。本時はUのフォニックスを扱い、聞いてみよう③を行いましょう。
キャラクターを使ったフォニックス
児童が「読めた!」と感じられるように、フォニックスの指導を行いましょう。詳しい説明は本単元の第7時に記載しているので確認してください。
本時はポケモンのミズゴロウの英語名「Mudkip」を扱い、その後に cut, jump を前回と同様の流れで行ってみましょう。
※パワーポイントには、ポケモンのイラストは入っていません。書籍やインターネット等を活用して提示するなどしてください。
⑦ふり返り
本時のふり返りを行い、全体で共有しましょう。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
パワーポイント(スライド)ダウンロード
6年Unit3-8パワーポイント(31スライド)、ワークシート(1点)
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構成/本田有紀子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子