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ウェルビーイングを学校でつくる! ~SDGsの授業プラン~ #03 「Goal 1 貧困をなくそう」その2|古舘良純 先生

連載
ウェルビーイングを学校でつくる! ~カリキュラム・マネジメントで進めるSDGsの授業プラン~

北海道公立小学校教諭

藤原友和

全国各地の気鋭の実践者たちが、SDGsの目標に沿った授業実践例を公開し、子どもたちの未来のウェルビーイングをつくるための提案を行うリレー連載第3回。今回の提案者は、岩手県の古舘良純先生です。

執筆/岩手県公立小学校教諭・古舘良純
編集委員/北海道公立小学校教諭・藤原友和

1 はじめに

はじめまして。古舘良純(ふるだて・よしずみ)と申します。岩手県の公立小学校に勤務しています。昨年度まで7年連続6年生の担任をしておりましたが、今年度は久しぶりに5年生の担任をしております。
勤務校では、第5学年において総合的な学習の時間に「SDGs」に関する学習が計画されています。
また、校内研では道徳を絡めた実践を展開していることから、今回の実践は私自身にとって非常に有意義なものとなりました。
貴重な機会を提供してくださった藤原先生、メンバーの先生方に感謝申し上げます。

2 SDGsのゴールNo.1についての解説

Goal:1「地球上のあらゆる形の貧困をなくそう」

日本ユニセフ協会「持続可能な世界への第一歩 SDGs CLUB」を閲覧してみると、世界では、6人に1人の子どもたちが、「極度にまずしい」暮らしをしている(2021年2月時点)と書かれています。
また、2030年までには世界中で「極度に貧しい(1日に使えるお金が約135円未満で生活しなければならない状態)」暮らしをしている人をなくすというターゲットが掲げられています。
特に、発展途上国や開発が遅れている国を対象とした目標であるように感じます。
日本でも、生活レベルに差のある地域があると思いますが、私が勤務している学校の子どもたちは「極度に貧しい」という実態ではありません。
私たちが考えるべきは「ターゲット2」に書かれている「それぞれの国の基準でいろいろな面で『貧しい』とされる男性、女性、子どもの割合を少なくとも半分減らす」という文言です。
つまり「日本の子どもたちにおける貧しさとは何か」を「いろいろな面」で考えることがSDGsの授業プランにおいて極めて重要だと考えています。

3 授業の実際

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