小学1年生と2年生向け体育の授業ネタ4つ

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千葉県公立小学校教諭

飯村友和

二学期前半には、教師と子どもたちの関係、子ども同士の関係をもう一度繫ぎ直し、「もっと学びたい!」という意欲をかきたてる授業や活動づくりが必要です。ここでは、1年生と2年生向けの体育の授業ネタをご紹介します。明日から早速ご活用ください。

執筆/千葉県公立小学校教諭・飯村友和

飯村友和先生
飯村友和先生

ネタ1 ワニ鬼(手つなぎわたり鬼)

川の岸から岸をワニ(鬼)に捕まらないように渡りきる鬼ごっこです。最後までワニに捕まらなかった人の勝ちです。

ワニは、タッチして捕まえた人間を食べると体が大きくなるという設定で、捕まえた子と二人で手をつないで追いかけます。手をつないでいるワニが4人になったら、子どもを産んだということで、二人と二人に分かれます。ワニになった子も、手をつないで追いかけるという不自由さを楽しめます。場所は体育館でも、校庭でもできます。

ワニ鬼
教師の合図で反対岸へ進む

やり方
① ワニを決める
ワニは、みんなを追いかけてタッチします。捕まった子はワニと手をつなぎます。
② ゲーム開始
子どもたちは、教師の合図で反対の岸を目指します。捕まらなかった子全員が岸を出て反対の岸まで行き着いたら、教師は再び合図をします。子どもたちはまた岸を出て反対の岸を目指します。それを繰り返し、最後の一人になったらゲーム終了となります。

ネタ2 階段式ドッジボール

ドッジボールは子どもたちに人気の遊びです。しかし、ボールを投げる子はある程度決まっていて、多くの子が逃げるだけで終わってしまいがちです。一部の子にはボールを投げる機会がたくさんあるので、投げる力がつくのですが、それ以外の子には力がつきません。休み時間の遊びとしてはよいのですが、そのまま体育の授業で行うには向いていません。

この階段式ドッジボールなら、全員がボールを何回も何回も投げることができます。階段式ドッジボールは、二人でチームをつくって、二人対二人で対戦します。

階段式ドッジボール
←勝ったチームは大きいコートへ 
 負けたチームは小さいコートへ→

攻撃チームは、コートの外側から、コートの中にいる守りチームにボールを当てます。守りチームはボールを避けるか、キャッチして当たらないようにします。1分間で攻守を交代します。多くボールを当てたチームの勝ちです。 勝ったチームは、より大きいコートに、負けたチームはより小さいコートに移動します。移動先でまた対戦します。これを繰り返します。

ネタ3 ボール蹴り陣取り

相手の陣地に侵入し、相手のボールを蹴れば勝ちというゲームです。攻めたり、守ったり、またみんなで作戦を立てたり、チームでの協力が大事なゲームです。クラスみんなで楽しむことができます。

ボール蹴り陣取り

やり方
① クラスを赤と白の2チームに分ける。
② 相手にタッチされずに、相手の陣地にあるボールを蹴れば勝ち。ボールの周りには半径1mくらいの円を描き、その中には守りの子は入れない。守る子は円の周りを守る。
③ 相手の陣地でタッチされたら、相手の陣地の奥にある牢屋に入る。
④ 相手の陣地を、牢屋まで捕まらずに走り抜けることができれば、捕まった仲間を一人だけ助けて帰ってくることができる。帰る時はコートの外側を回ってくる。

陣地と陣地の境界線付近ではお互いの手を引っ張り合うことができます。自分の陣地に相手の体を完全に入れることができたら牢屋に入れることができます。ここの引っ張り合いも面白く、子どもたちが夢中になります。

ネタ4 アレンジ氷鬼

イラスト/みながわこう

『教育技術 小一小二』2019年10月号より

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