小1算数「ひきざん」指導アイデア《13-9のけいさんのしかたをかんがえよう》
執筆/東京都公立小学校主幹教諭・小泉友
編集委員/文部科学省教科調査官・笠井健一、東京都公立小学校校長・長谷豊
目次
本時のねらいと評価規準
ねらい
11~18から1位数を引くくり下がりのあるひき算で、被減数を分解して計算する方法(減加法)を理解する。
評価規準
13 -9などの計算のしかたを、数の見方(10 といくつ)を活用して、操作や図、式を用いて考え、説明している。
もんだい
どんぐりが 13 こ あります。
9こ つかいました。
どんぐりは なんこ のこっていますか。
(まず、ばらばらのどんぐりの絵だけを見せ、口々につぶやかせる)
どんぐりがあるよ。
全部で13個ある。
このどんぐりを使って工作をしようと思います。2つ使ったら、いくつ残りますか。
11個残ります。
どうやって考えましたか。
13ー2= 11 と考えました。
ひき算で考えたんですね。では、今日の問題です。
(上の問題を提示する)
どんな式になりますか。
13ー9になります。
のこりはいくつになりますか。
なんか難しそう。
みんな、13-2はすぐにできましたね。この13-9は13-2とどこが違いますか。
3から9が引けません。
では、どうやって考えたらいいでしょう。
学習のねらい
13ー9の けいさんの しかたを かんがえよう。
見通し
図を使ってみたらいいよ。
ブロックを使いたいな。
計算できそうだよ。
自力解決の様子
A 素朴に解いている子
ブロックや〇の図を使って、数えびきで考えている。
B ねらい通りに解いている子
ブロックや〇の図を使って、10 から9をひく方法で考えている。
C ねらい通りに解いている子
13 を10 と3に分け、計算して考えている。
自力解決の様子から、子供たちの状況を評価します。そして、子供たちの学習の状況によって個別指導を行い、一度全員の手を止めさせて、「ヒントを言える人はいるかな」と困っている子へのヒントを出させるなどし、全員が解決に向けて動き出すことができるような指導を行います。
学び合いの計画
学び合いのねらいは、13 という一の位から引くことができないくり下がりの場面について、数を柔軟に見て、ひき算の解決に向かうということです。
イラスト/松島りつこ、横井智美
『教育技術 小一小二』2021年10/11月号より