楽しい授業、考える授業づくりの工夫~思考ツールの活用~
思考ツールを使った授業づくりのポイントを紹介します。
執筆/山口県公立小学校教諭・榎木道子

目次
思考ツールとは
子供たちとの関係性を築く1学期を終えた2学期では、学び合う集団を目指していきましょう。
その前提として物事を思考するためには、比較する、順序立てる、分類する、多面的に見るといった考える方法を知ることが必要になります。
考えることを手助けするのが、イメージマップ、座標軸、クラゲチャートなどの思考ツールです。思考ツールは、考えを組み立てるための道具です。

フィッシュボーンで整理・分析してみよう
〈例〉6年生国語(東京書籍、光村図書)
「物語を読んで、考えたことを伝え合おう」(立松和平著『海のいのち』より)
学習の流れ
- 学習課題を共有する。
「なぜ、太一はクエを殺さなかったのだろう」 - 課題に対する自分の考えを書く。
- 自分の考えの根拠となる叙述を探し、思考ツールを使って整理する。
- 考えた意見をもとにグループや全体で交流し、本時の学習のまとめをする。
課題に対する考えを分けて書き、その中に根拠となる叙述を抜き出していきます。