学期末の大掃除は計画的に
学期末の大掃除。教室環境を整え、気持ちよく長期休業を迎えられるように、計画的に準備を進めましょう。普段の清掃活動よりも「少していねいに」「少しやることを増やして」そんな気持ちで、子供と一緒に取り組むことができるようにしていきます。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・石川まゆみ
目次
「教室ピカピカ週間」に取り組もう
大掃除の2週間くらい前に
まずは、清掃活動に子供たちが自主的、実践的に取り組むことができるように、教室や廊下などで汚れが気になるところを出し合います。
そこで出てきた場所に、学校で決められた場所や担任が気になっている場所などを加えて、「大掃除リスト」を作成します。大掃除の時間にだけやろうとすると、時間が足りなくなってしまうことがあるので、普段の清掃時間でできそうなことは、すぐに始めます。
「教室ピカピカ週間」を始める
普段の清掃時間などを活用して準備を進めます。「今日はここを重点的に」と決めて、毎日取り組みます。作成した「大掃除リスト」にチェックをしていきながら、学級全体で達成感を味わいます。
アイデア1 大掃除リストにプラス
- 床の鉛筆汚れ
- 机やいすの脚のほこり
- テレビ台や棚などの共有スペース周り
- 教室の隅
- 教室のドアレール
- ロッカーの中
- くつ箱
- 掃除道具入れ
- 掃除道具点検
- 飼育している生き物
大掃除前日までに確認を
ゴミの出し方など、学校ごとの方法があります。必ず、分担や方法を確認しておきます。
- 机や椅子、教室内の荷物を出す場所
- 個人の持ちものの整理整頓をし、できるだけ持ち帰らせておく
- 当日の子供たちの分担を決めておく
- 大掃除グッズを持ってくることを、ご家庭にお願いしておく など
大掃除当日
教室で洗剤などを使用する場合、出入り口に脚拭き用雑巾などを置いておき、汚れを教室外に広げないなどの工夫も必要です。滑らずに安全に取り組めるようにしましょう。
また、子供たちの荷物は、どこに置いておけばよいのか、掃除道具を持ち帰るビニール袋は準備できているかなど、大掃除後の子供たちの動き(下校まで)も考えておきましょう。
アイデア2 ちょこっと道具を準備
きれいになるとやる気もアップし、特別感があるとワクワク感もアップします。
- 歯ブラシ
- 筆
- 消しゴム
- メラミンスポンジ
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年6/7月号より