この1年の学校経営の振り返りと新年度に向けた改善のポイント

2020年度に引き続き、コロナ禍での学校経営となった2021年度。まだまだ気の抜けない日々が続く中、この1年をどう振り返り、新年度の学校経営に生かしていけばよいのでしょうか。その振り返りと改善のポイントをまとめました。

教室
写真AC

「ポストコロナ」時代を見据えた中・長期的視点での学校づくりを

コロナ禍での学校経営とGIGAスクールを振り返る

2020年4月の緊急事態宣言発出以降、新型コロナ感染症は新たな変異ウイルスが次々と発生し、いまだ収束の兆しは見えず予断を許さない状況が続いています。

2021年度の前半は、全国多くの地域で長きにわたり緊急事態宣言が発出される状態が続き、感染予防対策の徹底や行事の精選・工夫など、制限の多い中での学校経営となりました。また、コロナ禍の影響により前倒しされたGIGAスクール構想に基づくICT活用学習も本格的にスタートし、各校でさまざまな実践が重ねられているところです。この1年間の学校経営の振り返りは、こうしたコロナ禍における学校経営と授業づくり、およびGIGAスクール構想の達成度などに関する省察が中心になるでしょう。

2030年の社会をも視野に新年度に向けた改善策を

また、新年度に向けた改善点を考えるにあたっては、ただ2022年の学校経営を 考えるだけでなく、感染収束後の「ポストコロナ」の時代、ひいては2030年の社会をも視野に入れて学校教育の在り方を考えていく必要があります。

2021年1月に発表された中央教育審議会答申「 『令和の日本型学校教育』の構築を目指して〜全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと共働的な学びの実現 〜」では、Society5.0時代の到来に向けて児童生徒に求められる資質・能力として「文章の意味を正確に理解する読解力」や「教科等固有の見方・考え方を働かせて自分の頭で考えて表現する力」 、「対話や協働を通じて知識やアイディアを共有し新しい解や納得解を生み出す力」などが明示されています。これらの資質・能力を育むために新学習指導要領の着実な実施が必要であるとした上で、予測困難な時代において、目の前の事象から解決すべき課題を見いだし、主体的に考え、協働的に議論し、 納得解を生み出していく力がより一層必要になるとしています。

中央教育審議会答申「 『令和の日本型学校教育』の構 築を目指して〜全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと共働的な学びの実現 〜」
中央教育審議会答申「 『令和の日本型学校教育』の構 築を目指して〜全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと共働的な学びの実現 〜」より抜粋

さらに、社会全体でのデジタル化、オンライン化に伴い、ICTを学校教育の基盤的なツールとして活用することを前提とし、学校教育を考えていくことが必要であるとも指摘しています。ICTをこれまでの実践と最適に組み合わせて有効に活用することを求めています。

この1年を振り返り、新年度への改善点を考えていくにあたっては、ぜひこうした中・長期的な視点も大事にしたいところです。

構成・文/葛原武史(カラビナ)

『総合教育技術』2022年2/3月号より

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